円安って実際どうなの？的な話　

From：関谷はやと

今日から１１月となりましたが、
この最近は月が替わるたびに仕入れ先から
『値上げ』の通知が届くようになりました。

その理由は様々ですが
大きく分けると２つあって、
まずコロナ禍による生産能力低下で、
原材料や製品が品薄となり価格が上がったとか、
ロシアとウクライナの紛争によって、
従来の生産・流通システムが崩れたことで、
特定の原材料や製品に需要が偏ったため、
結果的に価格が上がるという、
『社会情勢の変化』によるものや、

いまニュースでも話題になっている
『円安』による輸入品価格の値上がりが、
原材料や製品の価格に反映された結果として
値上がりする『為替変動』によるものの２つです。

じゃあなぜ円安だと値上がりするのか？
というと・・

例えば１ドルが１００円の時と、
現在のように１５０円の時とを比べると、

外国から３００ドルの製品を輸入した場合、
１００円なら３万円の支払いで済みますが、
１５０円だと４万５千円必要となり、
その差額が販売価格に反映されるからです。
これが円安による値上がりの仕組みとなります。

ところが、同じ日本に住んでいても、
円安がメリットになるケースもあるんですよ（驚）

それが、さっきお話しした、
円安と輸入品価格の関係です。

これまでは輸入の話ばかりしてきましたが、
逆に今度は日本から製品を輸出した場合、

同じ３００ドルで輸出したとしても、
１ドル１００円だと３万円の売り上げですが、
１５０円なら４万５千円となり・・
円安という条件が加わっただけで
売上額が１．５倍にもなるんですね〜

まあ原材料を輸入していれば、
その分仕入れ価格も上がってしまうので、
差し引きした利益までもが
１．５倍になる訳じゃありませんが・・

でも、こうした状況から、
これまで生産拠点を海外に移していた
日本企業が国内に生産拠点を戻したり、
海外の企業が日本に生産拠点を置く、
みたいな現象も起きはじめました。

たしかに、
日常生活に関連する物のほとんどを
輸入に頼っている日本では円安になると、
毎日の出費を直撃するので大変ですが（泣）

円安でメリット受ける金額の方が、
その分を上回ってくれれば結果的には、
（巡り巡るので時間はかかりますが・・）
個人の収入も増えていくはずなので、
今は辛抱のし時なんだと・・

そう自分に言い聞かせて
円安による悲観的な感情を和らげています。

関谷はやと

 
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