バッテリーごと入れ替えるのが定着しない理由・・　

From：関谷はやと

いつもあなたに読んでもらっている
このメルマガなんですけど、
この最近かなりの頻度で
ＥＶの話題に触れているため、

ＥＶにとって重要なのが、
バッテリーの性能だというのは、
すでにお分かりだと思います。

で、そのバッテリーですが、
ＥＶではあまり馴染みがないものの、
海外で乗られている電動バイクや
電動アシスト自転車などは、

街角に、充電スタンドならぬ、
バッテリースタンドが設置されていて、
乗り付けたバイクや自転車に搭載されている
バッテリーを丸ごと入れ替える方法が
都市部を中心に広まりつつあります。

そしてＥＶも、
手軽にという訳にはいきませんが、、
ベンチャーなど一部の企業では
バッテリーパックごと入れ替える前提で
車やバッテリーを開発する動きが、
１０年以上前から進められているんですけど、

新しいビジネスモデルが現れては消えて・・
というのを繰り返すだけで、定着したり、
広まっていく気配が一向に無いんですよね。

そこで僕なりに考えてみたんですけど、
どうも理由は２つありそうで・・

１つ目は、
ＥＶが普及するのに伴って、
急速充電設備を作っているメーカーや
充電ステーションの数もある程度増えたので、

いちいちバッテリーを入れ替えなくても、
『コンセントに接続して充電すればいいじゃん』
という使い方が主流になったからだと思います。

そして２つ目は、
仮にバッテリーを入れ替えるとしても、
最初にお話ししたように、
ＥＶにとって最も重要なバッテリーを
別の車との使い回しで入れ替える事が、

いい悪いは別にして、
心理的な抵抗があると思うんですね。

というのも、バッテリーの特徴って、
充放電の繰り返しと使用年数（経過年数）で、
性能が少しずつ下降していくため、

入れ替えた方のバッテリーが、
自分のＥＶに装着しているバッテリーより
新しければ何とも思いませんが・・

古いバッテリーだったり、
航続距離が少しでも短かくなると、
『自分の車に性能の劣るバッテリーを入れられた』
という不満の元になってしまうんですね。

『充電済みバッテリーとすぐに入れ替えます』
というのは合理的で安く済むはずなんですけど、

一方では、口にこそ出さないものの、
感情的な面で受け入れにくいのが、
ユーザーの本心じゃないかと思います。

関谷はやと

 
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