ＥＶと白物家電との共通点　

From：関谷はやと

インターネットの車情報サイトに
中国のＢＹＤ（比亜迪）というメーカーが、
日本市場に参入するという記事がありました。

ちなみにＢＹＤという会社は、
元々電池メーカーとして創業していましたが、
その後自動車の製造にも乗り出し、
現在では世界的なＥＶメーカーとして、
日本にも路線バスのＥＶが導入されています。

そのＢＹＤが、いよいよ乗用車の分野で
日本市場にＥＶを導入することになったんですが、

興味深いのは、
これまでの日本の自動車メーカーが、
乗用車を製造するようになるまでには、
元々バイクとかトラックとか、エンジンや
産業機械といったメカニカルな製品を作っていて、
それがベースとなって乗用車を作っているので、

何というか、どの自動車メーカーも、
競争こそしていても、どこかに
『お互いさま』みたいな雰囲気を
感じるんですよね〜

ところがＢＹＤの場合は
『電池メーカーが作るＥＶ』なので、
エンジン車でいうところの燃料メーカーが、
乗用車を作っているようなイメージとなります。

『だから何だ！？』と言われれば、
別にどうってことは無いんですけど、

ただ、これまでの日本の自動車メーカーとは
乗用車を作るに至るまでのプロセスが
明らかに異なるので、販売の仕方についても
予想外の方法で来るんじゃないかと・・

実際、今回ＥＶを発表した際にも、
セダン、コンパクトカー、ＳＵＶと
同時に３つのタイプを発表していて、、

しかも、電池メーカー出身とだけあって、
『手に届きやすい価格でＥＶを提供する』
とコメントしているので、

どう見てもこれは『お互いさま』ではなく、
日本のＥＶ市場を一気に取りに来た、
という印象を受けます。

この様子は、
洗濯機、冷蔵庫、エアコンといった、
いわゆる白物家電と呼ばれる電気製品が、
ここ２０年ほどの間で、
アジアを中心とする海外から
どっと日本に入ってきたのと重なります・・

たぶんＥＶの場合も、
品質が良くリーズナブルな価格であれば、
幅広いユーザー層から支持を得られるはずなので、
かなりの販売台数が見込まれます。

ＥＶの持つ『差別化しにくい』
という特徴がきっかけとなって、
ＢＹＤのようなケースは、
今後さらに増えてくるんじゃないかと思います。

関谷はやと

 
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