EVにとって欠かせない3つの要素とは?
先日発表されて話題となった、
日産と三菱との共同開発による
軽自動車サイズのEVが6月16日から
いよいよ販売されるそうです・・
(日産はサクラ、三菱はeKクロスEV)
また全国的な傾向としても、
普通車と比べ軽自動車の方がよく売れていて、
その理由は、
乗車定員が最大で4名という制約や、
エンジンの排気量が660ccと、
普通車と比べて非力な出力にもかかわらず、
コンパクトなボディーサイズによる
運転のしやすさや使い勝手の良さに加えて、
車内外装備の充実度が増したことが、
多くのユーザーに受け入れられたためです。
たしかに、
僕が住んでいる愛媛県でも、
これまでセカンドカー的な位置付け、
とされていた軽自動車が
数年前に保有台数で普通車を抜く、
という逆転現象が起きています。
そう考えると、このタイミングで
軽自動車サイズの新型EVが登場したのも、
動力の主流が本格的にエンジン車からEVへと、
移行しようとしているんでしょうね。
ということは、車に使われる燃料も、
石油由来のガソリンやディーゼル燃料(軽油)から、
電気に置き換わっていくことになりますよね。
ところが!
いつもこのメルマガを読んでくれている
あなたなら、ここで大きな課題があることに
気付いたんじゃないかと・・
それが、
EVへの充電に時間がかかり過ぎるとか、
公共の充電ステーションが足りない・・
といった課題と、
もう一つ忘れちゃいけないのが、
EVに搭載されている電池
(バッテリー)の重量です。
ちなみに、先ほどの日産サクラ、
三菱eKクロスEVのバッテリー重量は
約200kgとなっていて・・
これは計算上の乗車定員、約4名分に相当します。
ということは、
エンジン車よりも車重が増加する分、
モーターの出力も大きくする必要があり、、
ただそうすると、
より容量の大きなバッテリーを必要とし、
その結果さらに車重が増すこととなり、
それが航続距離や充電時間に影響してしまいます。
ちなみに、
日産サクラ、三菱eKクロスEVの標準仕様で、
1)航続距離 180km
2)充電時間 普通充電で約8時間
急速充電で約40分
つまり、
車重とバッテリー容量と航続距離という、
3つの要素の『堂々巡り』に陥ってしまうため、
このうちの何を一番重要な要素としてとらえるか?
それが、
今後のEVにとって他車との差別化や
使い勝手に対する評価へとつながっていくはずで、
当面の間は『航続距離』じゃないかと・・
個人的には思っています。
関谷はやと
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