カーナビから画面が消えた！？　

From：関谷はやと

 

ＧＰＳを利用したカーナビを
世界で初めて発売したのは
実は日本の『パイオニア』というメーカーで（驚）

このたび、そのパイオニアが、なんと
『画面のないカーナビ』を発売したんですよ！

どんなのかというと・・

ドライバーとカーナビが
音声のやり取りをするだけで、
あたかもナビゲーター（案内する人）が、
隣に居るかのような使い勝手になるまで、
カーナビの通信・通話機能のレベルを
高機能化したんだそうです。

そのため画面が不要になった分、
カーナビ本体の価格も抑えられたことと、
『画面のないカーナビ』
という競合のいないジャンルで、
優位性のあるビジネスが展開できるという
効果が期待されています。

ところが、
画面のないカーナビが登場したその背景には、
実はカーナビ市場そのものの縮小という、
切実な事情があったんですね〜

まず新型コロナウィルスの影響によって、
世界中の生産や流通が滞ったことで、
半導体不足や石油製品の値上がりといった
現象が起こりました・・

そのため、車業界においても、
自動車産業全体がダメージを受け、
その結果として
新車の納期がいつになるか分からないとか、
カーナビやドライブレコーダーといった用品も、
出荷の見通しが立たなくなったんですね。

まあ、現在ではかなり解消されましたが、
それでも以前のように、
売れ筋商品を見込み生産をしておいて、
受注にすぐ応えられるような所にまでは、
まだ至っていません。

ちなみに三栄自動車でも、
こういった情勢にも関わらず、
たくさんのお客様から注文をいただいたことで、

過去に無い納車待ち台数となっていて、
ありがたいことなんですけど、
納車が出来ないので売り上げが立たない、
という、もどかしい状況になっているんですよ・・

話を戻します・・

ところで、
最近の新車に装着されているカーナビは、
ルート案内だけにとどまらず、
ドライブレコーダーや通信機能といった
多機能化が進んだのはいいんですが・・

その反面、カーナビを装着すると、
３０万円とか５０万円といった具合に、
以前では考えられないほど、
どんどん高価格化していったんですね。

その結果、
カーナビと変わらない機能を備えた、
スマートフォンが、カーナビの
新たなライバルとなるんですけど、

そこは価格と便利さ手軽さに優る
スマートフォンの方が圧倒的に優勢で、
『スマホがあるからカーナビはいらない・・』
というユーザーも最近では多くなり、
カーナビ市場そのものが縮小してしまいました。

製品に欠かせない半導体の不足と
市場の縮小、そしてスマートフォンという
新たなライバルが出現したことによって、

パイオニアが考え付いたのは、
カーナビから画面を無くせば、
半導体の使用数も減らせるので、
早く安くカーナビを作ることができ、

しかもスマートフォンと重ならないので、
ユーザーの選択肢に残るじゃないか！？

社名の通り、まさにパイオニア的な
（開拓者、先駆者）発想で、
この危機を乗り越えるんじゃないかと！

関谷はやと

 
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