ポルシェとアップルのＥＶ　

From：関谷はやと

ポルシェの4ドアスポーツＥＶ『タイカン』

車業界向け日刊紙の小見出しに、
ドイツの高級スポーツカーメーカー
『ポルシェ』が
２０３０年までに販売する新車のうち、
８割以上をＥＶにする方針を示した。
とありました・・

ちなみに、
ポルシェが昨年販売した新車のうち、
すでに約４割がＥＶまたはＰＨＶ
（プラグイン・ハイブリッド車）
となっていて、

これまでの公式見解では、
電動車の中にエンジンとモーターを
組み合わせたハイブリッド車が
含まれていたんですけど、

今回は、さらにそこから、
ＥＶに限定した形での発表となりました。

実はそんな中、
アメリカのＩＴ企業『アップル』が、
自社で開発製造を目指しているＥＶを
ポルシェの協力を得て作るんじゃないか！？
と噂されているそうです・・

というのも現在のＥＶって、
単に車としての機能ばかりじゃなく、
情報通信やエンターテイメントを含めた、
もはやスマートフォンにタイヤが付いた乗り物、
みたいな機能となっています。

なので、ポルシェにとっても、
その部分の専門であるアップル製の
端末やソフトウェアを搭載する方が、
何かとメリットになると考えていて、

すでに、
ＥＶを起動する際のスマートキーに
アップルウォッチを採用するなど、
協力関係が出来ていることもあり、
そういった噂が出たんでしょうね〜

ちなみに、
これまでアップル製のＥＶを
作るんじゃないか！？と見られてきた
日産や韓国の現代自動車では、

会社の規模こそ
アップルと見劣りしませんが、
すでに生産している台数の
ボリュームが大きすぎて、

洗練されたイメージのある
アップルの製品を作るのに必要な
小回りが利かない気がするんですよね。

そこで、世界全体における
ＥＶの普及規模から考えても、
現在、世界販売１０００万台クラスの
トヨタやＶＷ（フォルクス・ワーゲン）では、
日産や現代自動車と同様、
規模が大きすぎるし、

２００万台規模のベンツやＢＭＷは、
モデルのラインナップが広すぎて、
アップルのイメージとは少し異なっているし、

スポーツカーに特化した、
イタリアのフェラーリにまで行くと、
ブランドの個性が強すぎる上、、
年間販売台数が約１万１０００台と、
ちょっとボリュームが足りません・・

そこで最初にお話ししたポルシェが、
高級スポーツカーという分野ながら
年間販売台数が３０万台あるので、
ちょうど規模的にも合いそうだし、

何よりポルシェとアップルって、
車とスマートフォンという具合に、
作っている製品は異なりますが、
両社のブランドイメージ自体、
とても近い印象があるんですよね・・

ただ、最初にお話しした
アップル製のＥＶを作るんじゃないか！？
という噂こそ出ているものの、
現時点でのポルシェ側の見解は、
『作るつもりはありません』
とのことです。

関谷はやと

 
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