実は逆効果だったかも的な話・・　

From：関谷はやと

今朝の新聞で目にした記事の中に、
ウクライナでの紛争における措置として
アメリカを中心とする西側諸国が、
ロシアへの経済制裁を始めたことで、

ロシアを相手にビジネスをやっていた
企業にとっては銀行決済ができなくなり、
ロシアから事業を引き上げる決断を
余儀なくされた所もかなり出ているそうです。

たしかに、
１日でも早く紛争を終わらせるためには、
お金の流れを断ち切るのが
効果的な手段なので仕方ありません。

ところが、、
記事を読み進めていると、、
それまでロシアの航空会社にリースしていた
『航空機』がロシア国内の飛行場に
留め置かれてしまい、
リース会社は航空機の引き上げ（回収）が、
出来なくなっているそうです・・

つまり、
ロシアに対して経済制裁したものの、
航空機が人質に取られた格好で、
『ブーメラン状態』になってしまったんですね〜

しかもロシア側は、
『撤退した企業の資産はすべて没収する』
なんて言っているので、
引き上げるのはかなり困難じゃないかと・・

ちなみに、
現時点で判明している機体数は
５１５機あって、金額に換算すると、
なんと１００億ドル（約１兆２千億円）
にもなるそうです（驚）

まあ、リース会社にしてみれば、
一体どちらが経済制裁されているんだ！？
なんて思ってるかも知れませんね・・

ところが、
ロシアに留め置かれた形になっているのは、
何も航空機だけじゃなく、

ロシア本土で、
様々な製品を作っていた企業にとっても、
工場設備や原材料、製品などが、
そのままの状態で引き上げているので、
（もちろん日本の企業も多数含まれています）

見方によっては、
それら全部をタダでロシアに渡すことになり、
すると経済制裁どころか、
逆にロシアを利する方に働いてしまうので、
あまり効果的じゃないような気がします・・

その理由を
僕なりに考えてみたんですけど、
アメリカって金融や情報産業が
他国より飛び抜けて発達しているだけに、

もし自国が同じ制裁をされたら？
そりゃもう大変だ！と思ってることを

ロシアに対して実行してみたものの、
実はロシアって、その分野に関しては
アメリカが考えているほど、
発達してなかったのかも知れませんね。

関谷はやと

 
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