CO2が悪役じゃなくなる日
車業界向け日刊紙のトップ面に、
『CO2を回収して有効利用』
というタイトルの記事がありました。
『カーボンリサイクル』と呼ばれるこの方法、
実は自動車メーカー各社が
CO2関連で取り組んでいる研究の中でも
最先端にある技術の一つで、
一体どんな方法なのかというと、、
生産工場から排出されたり、
大気中から回収したCO2に水を足して、
自然界の植物が行っている光合成と
同じ働きをする『人工光合成』
と呼ばれるに技術によって
水素や酸素、有機物を得ることで、
エンジン(内燃機関)を
作動させるための合成燃料にしたり、
樹脂部品の原料にできるそうです(驚)
パッと聞いただけだと、
とても複雑なシステムのように感じますが・・
カーボンリサイクルの核となるのは、
よりたくさんのCO2を効率よく回収し、
それに水を加えて人工光合成をすると、
酸素や水素のほか、
樹脂製品の原料となる有機物質を
発生させることが出来るという、
自然界の営みに近い技術なんですね。
すると、
いま現在は地球温暖化をもたらす
悪者のように挙げられているCO2が、
今度はエンジンの燃料や、
部品の原材料として利用されるという、
ある意味、今と真逆の立場になるので、
CO2にとっては、
自動車がエンジンからEVへと向かっている
現在の状況が一番苦難の時期だといえ、
将来、
人工光合成やCO2回収の技術が進めば、
CO2に対する世間の評価も
ガラリと変わるはずです。
実は僕の同級生でトヨタに入社以来、
実験と開発部門に携わっている友人がいて、
今から2年ほど前に集まった時、
別の友人が、
『なぜトヨタはEV(電気)じゃなく
水素を使った燃料電池車なのか?』という、
素朴だけど誰もが『?』と思っている
質問を投げかけたところ・・
トヨタにいる友人は(確定じゃないけど)
『電気の次に主流となるのが水素だと、
トヨタは考えているんだと思うよ・・』
という内容の回答をしてたので、
もし実現するとしても、
かなり先の話になるでしょうね・・
ただ実現すれば、
EV一辺倒ともいえる今の状況から、
再びエンジン車が活躍するようになるので、
その点からも、
カーボンリサイクルの研究が進むことを
期待せずにはいられません。
関谷はやと
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