ブレーキの話
前回このメルマガで、
僕がメカニックとして仕事をしていた頃、
お客さんからよく聞かれていた質問の中に、
『車にとって一番大切な性能は何ですか?』
という問い掛けに対して僕が、
『ブレーキ性能です』と答えるようになった経緯を、
ドイツの高級スポーツカー『ポルシェ』の
エピソードを交えてお話ししました。
たしかに、今から30年以上前、
僕がメカニックになるための専門学校に
通っていた当時は、
ポルシェのような高級輸入車と国産車との間で、
ブレーキ性能に大きな差があったのは事実です。
ではなぜ、その差が生まれたのかというと・・
それは高速道路の最高速度や巡航速度が、
日本の場合は時速100キロまで
(乗用車)なのに対して、
主要な自動車生産国であるイタリアや
フランス、イギリスでは時速100キロ以上、
ポルシェを作っているドイツに至っては、
有名な高速道路『アウトバーン』だと、
速度制限の無い区間が設定されているなど、
とにかく普段から、
道路を走るスピードが日本とは違い、
またスピードを出す以上は、
車を止めるためのブレーキが必要で、
そんな背景から、
ブレーキの性能も上がったんですね〜
まあ、今は日本の自動車メーカーも、
様々なモデルをヨーロッパに輸出したり、
現地生産するようになったので、ブレーキに、
そこまでの性能差を感じるケースは、
ほとんど無くなりましたが・・
ただブレーキに使われている
『材質』には違いがあって、
輸入車の場合は、
ホイールの部分が真っ黒になります。
『ブレーキダスト』とも呼ばれる、
この真っ黒の正体、
実はブレーキの材質に含まれる『鉄』が、
粉状になったものなんですけど・・
これは、
材質に鉄を多く含んでいる方が、
ブレーキを効かせた時の『くい込み』が良く、
高速走行時でも、より早く確実に
ブレーキを効かせるためなんですね。
そのため、
国産車のブレーキと比べて摩耗するのが早く、
おまけにブレーキが効いたときの
『キィーッ』という甲高い音も発生しやすいです。
ちなみに、
日本の自動車メーカーが
ヨーロッパに向けて作っている車のブレーキは、
たとえ日本で販売されているのと同じモデルでも、
材質はヨーロッパ向けに変更されています。
ところが、
ヨーロッパの自動車メーカーが日本向けに
『ブレーキダスト』や『キィーッ』という音の
発生しにくいブレーキになってるかというと?
どういう訳か、ほとんど聞かないんですよね・・
関谷はやと
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