EVの課題について考えてみました
二酸化炭素(CO2)を始めとする
温室効果ガスの排出を抑制するため
世界中で『カーボンニュートラル』とか
『脱炭素』といった取り組みが
行われていて、その一環で自動車も
電気自動車(EV)が注目されるようになり、
ガソリンを燃焼させることで
CO2を排出する従来のエンジン車から、
取って代わろうとしています。
とはいえ、
いつもあなたに読んでもらっている
このメルマガでもお話ししているように、
実は電気を作るにも、
石炭や石油を燃料にしている
火力発電所などでは、
1か所で大量のCO2を排出するので、
本来なら、
CO2排出量の総量がどうなのか?
という視点でエンジン車とEVとを
比較した上で判断しなきゃ不公平ですよね。
そこで、
油田から石油が産出されて
自動車によって消費されるまでの過程で
CO2排出量の総量を測る、
『ウェル・トゥ・ホイール』
と呼ばれる考え方が生まれたんですけど・・
ただ、目の前を走っている車から
排気ガスが出ているのを見ると、
エンジン車の方が
CO2を大量に排出している、
というイメージが付きやすいので、
ある意味しょうがないとは思いますが、
エンジン車にとっては受難ですよね〜
まあ、それでもこの先、
CO2の排出量を削減できる
可能性で考えれば、やはりEVの方に
分があるんだろうとは思いますが・・
しかし、、
EVの方にも現時点で大きな課題があって、
それが、エアコンやヒーターといった、
車室内の空調のために
走行用バッテリーの電気を大量に
消費してしまう点です・・
EV用の充電施設が
比較的整備されている都市部でなら、
仮に充電が必要になっても、
すぐ対応できるので問題ありませんが、
これが地方の寒冷地や暑い地域となると、
暖房のためのヒーターや、
冷房のためのエアコンを多用するため、
常にEVのバッテリー残量と
充電施設までの距離とを気にしながら
乗らなくちゃいけません。
それでも、
充電施設にまでたどり着ければ、
まだマシな方で、昨冬もありましたが、
豪雪によって立ち往生してしまった・・
なんて場合は、
大げさじゃなく命に関わる問題になります。
そこで、実際に空調を多用することで、
EVのバッテリーに、
どの程度影響があるかというと、、
一般的にはエアコンで15〜20%、
ヒーターだと40%程度も効率が落ちる、
と言われてるそうです(驚)
なので、
バッテリーの性能を上げるのも必要ですが、
いかに消費電力の小さい
ヒーターやエアコンが開発できるか?
この先EVを普及させていくための課題は、
まだまだたくさんあるんですね〜
関谷はやと
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