強烈過ぎる加速力に、思わず・・ 

From:関谷はやと


三菱自動車が世界に先駆けて発表した
量産タイプの軽乗用車EVに
『アイミーヴ』というモデルがあって、

以前、
その車を試乗したことがあるんですけど、

EVという特性上、アクセルを踏めば、
いきなり強い加速力が得られるところは、
まるで新幹線に乗っているような感覚です。。

そこで、
先行車のいない道路でアクセルを踏んでみると、
従来のエンジンを搭載した軽自動車のように、

発進時にもたつく感じも無く、
あっという間に制限速度に達したので、

これって本当に軽自動車なの?
そう思ってしまうくらいの驚きと衝撃でした。

ところが、
この異次元ともいえる加速力に
ある程度慣れて、冷静になってくると今度は、
この小さな軽自動車に、
これほど強烈な加速力を持たせて、

果たしてボディーは大丈夫なのか?
という一種の不安感を覚えたんですよね〜

まあ、それが好いのか悪いのかは別として・・
EVには、エンジン車にない独特な
『乗り味』があるのは確かです・・

そのEVの話題として、、
ちょうど今ドイツで開催されている
モーターショー『IAA2021』
(旧ミュンヘン・モーターショー)には、

ヨーロッパの自動車メーカーを中心に
今回はEVの発表会か!?と思わせるくらい、
とにかく多くの電動車が出展されていました。

そこで今回取り上げるのは

ベンツの高級ワゴン
『Gクラス』をEV仕様にした
『EGQコンセプト』というモデル。

エンジン車との外観の違いは!?

外観をパッと見た限りで大きく異なるのは、
『フロントグリル』と呼ばれる部分で、

従来のエンジン車であれば、
ベンツのエンブレムが掲げられている所に、
空気が通るよう格子状になっていて、
その奥にエンジンを冷却するための
ラジエーターという装置が付いているんですが、

Gクラスのエンジン車

そもそもEVには、
熱源となるエンジンが装着されていないので、
ラジエーターも必要ありません。

そのためフロントグリルの部分は、
のっぺりとフタをした状態になっています。

なので、もしこれが、
エンジン車と同じボディーだったとしたら
外観から違いを見つけることは、
まずできないでしょうね。

ところが、、
このサイズのEVには乗ったことがないので
想像にはなりますが・・

さっきお話ししたアイミーヴと同じように
乗ってアクセルを踏んだ瞬間に、
今までのGクラスとは加速力が違う、
というのは分かるはずです。

しかし、、
今までのGクラスに乗り慣れた人にとって、
まるでスポーツカーのような
あまりにも強烈過ぎる加速力って、
『乗り味』という観点からすると、
果たしてそれでいいのか!?

という話になるんじゃないかと思うんです・・

というのもEVの場合、
モーターの出力とバッテリーの容量が同じなら
どのEVの乗ってもボディーの形状が違うだけで、

基本的な乗り味(特に加速力)は、
ほとんど変わらないので、、
乗ってても、つまらない車だと、
評価されてしまう可能性があります。

モーターショーに出展されていた
EVを見てて感じたのは、

その有り余るパワーをいかに調整しながら、
乗り味を付けていくか?

そんなのが、これからのEVには
求められるようになるのかなあ、と・・

関谷はやと

 
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