『初公開』で大切なこと 

From:関谷はやと

ホンダのコンパクトSUV
『ヴェゼル』というモデルが全面改良
(フルモデルチェンジ)されることとなり、

4月からの発売に先駆けて、
日本でその姿が世界初公開されました。

また今回、実に8年目にして、
フルモデルチェンジとなったヴェゼルは、
エンジン単体のモデルを廃止し、
HV仕様のみとなるそうなので、

今後EV(電気自動車)仕様も
展開していく可能性が大きいですね。

ところで、
この最近のホンダといえば、
2ドアHVスポーツカー『NSX』とか、
ホンダ初のEV『ホンダe』をはじめ、

新型車を初公開する際には、
海外市場を選ぶことが多かったんですが、

(たしかNSXは生産国のアメリカで、
ホンダeはヨーロッパのはず・・)

今回の『ヴェゼル』で、
ようやく日本での初公開となりました。

まあ、今の時代、
新型車の姿なんて一瞬にして
世界中に広まるのは分かってるんですけど、

それでも、
何となく嬉しくなるのは、
やはり気持ちのどこかで
日本の自動車メーカーには、
ぜひとも自国を優先して欲しい、

という感情があるからだと思います。

しかし、今回なぜホンダは、
本国日本での初公開を選んだのか?

そこで僕なりに考えてみました。

ちなみにホンダに限らず、
その会社で一番の主力商品を
市場に送り出す際には、

大抵の場合、
最も重要な市場から始めます。

まあ、ある意味当然の感覚かと・・

そういえば、
日本でコンパクトカー・ブームを
巻き起こすきっかけとなった、
『フィット』というモデルも、
世界初公開は東京モーターショーでした。

すると、このヴェゼルが
フィットと同じポジションだとすれば、

今後日本では『コンパクトSUV』が、

さらに注目されると考えられます。

ところが、それとは別にもう1つ、、

実は新型ヴェゼルの初公開と同時に、
ホンダの社長が6年振りに交代することが、
メディア発表されたんですね。

となると、社長交代の話題と同時に、
新型車をお披露目するという
演出をしたとも考えられます・・

ところで、今回僕が初めて
新型ヴェゼルを見たときに感じたのは、

昨年の9月に開催された
北京モーターショーに展示されていた
『ホンダSUVe』というコンセプトカーと、

あまりにもソックリだったので、

実は新型ヴェゼルの
元ネタだったんじゃないのか?
と思ったんですよ。

もし仮に、そうだとしたら、

新型車を公開する際には、

必ずと言っていいほど
事前にプロトタイプ(試作品)や
コンセプトカーとして、
お披露目されているんですね。

すると今回の新型ヴェゼルの場合、

コンセプトカーの初公開は中国、
市販車の初公開は日本となるので、

両方の顔を立てたことになります・・

世界販売戦略には、こういった気遣いが、
実は一番大切なのかも知れません(笑)

関谷はやと

 
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