ちょっと気になったので・・
From：関谷はやと
エレベーターの押しボタンや
ドアノブに触れる際など、
コロナウィルスの感染防止対策として、
この最近、
ショッピングモールやビルなどで
よく見かけるようになったのが、
非接触型プレートと呼ばれる、
『栓抜き』みたいな金属製の道具です。
中にはプラスチック製の物もありますが、
素材に使われているステンレスや銅には、
もともと抗菌作用があるそうで、
そういったメリットも含めて、
ウィルス対策に敏感になってしまうこのご時世、
けっこう売れているようです・・
また、バリエーションとして、
電車やバスのつり革の持ち手部分に
引っ掛けられるタイプもあり、
今後この手のアイデアグッズは
どんどん広まっていくと思います。
しかし、
いくらウィルス対策といっても、
ひとつだけ気になる点があるんです。
それは、
エレベーターの押しボタンやドアノブ、
つり革の持ち手部分といったものは、
もともと『人の手』で触れたり
操作するのを前提にしているので、
そこに非接触型プレートのような
金属製の部品を当ててしまうと、
例えば、エレベーターに使われている
プラスチック製の押しボタンが割れたり、
つり革の持ち手やドアノブには
引っ掛けキズがついたりと、
相手部品を傷めるリスクが高まるんですよね。
しかもそれだけじゃなく、
もしキズの付いたつり革の持ち手を
今度は他の誰かが素手で握ったとしたら、
ケガをする可能性だってあります。
まあ１回や２回で傷むことはないと思いますが、
でも、不特定多数の人が、
それこそ毎日何十人、何百人
といった人たちが使うエレベーターや
バスや電車のつり革、建物のドアノブに、
このプレートが当てられると考えたら？
やっぱり、想定以上のスピードで
傷みが進むんじゃないかと思いますよ・・
とはいっても、
使う人の不安解消を優先すれば、
『それよりも感染防止の方が先だろ！？』
となるので、とても判断に迷います。
ちなみにですが、
例えば僕たちメカニックが、
お客様の車のドアを開ける際には、
ウィルス対策もさることながら、
『何より車にキズを付けちゃいけない』
というのが念頭にあるので、
そういった場面でも、
非接触型のプレートなど使わず、
手袋をするか布を充てて触れるようにします。
まあマイカーを預けるお客さんにしてみれば、
僕たちがそんなプレートを使ってるのを見たら、
『何てことしてくれるんや〜！』
って逆に怒りますよね。
そんな訳で、公共（パブリック）な場面で
非接触型プレートを使う際には、
なるべく手加減してあげて欲しいなあ・・と。
関谷はやと
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