水+電気=感電!?
From:関谷はやと
つい先、車関連のニュースで、
イタリアの超高級スポーツカーメーカーの
『フェラーリ』から、ついにPHEV
(プラグインハイブリッド車)として、
『SF90ストラダーレ』
というモデルがリリースされ、
日本市場では5340万円(税込み)で
販売されるんだとか・・(驚)
ちなみに、
PHEVというのは、
エンジンとモーターの両方から
動力を得て走る車に『プラグイン』
つまり、コンセントを差し込めば、
電気自動車のように
充電もできるという車です。
なので、
ガソリンだけで走る車と比べると、
燃費性能に優れてるため、
『エコカー』としても広く認められています。
ただ、、今回のPHEVは、
何といってもフェラーリという、
速い車を作ることに命を掛けている
自動車メーカーです・・
となると、
PHEVに求める性能だって
燃費性能じゃなく当然スピードです。
そして
スピードを出すためには、
エコカーに使われているモーターよりも、
より瞬発力の高いモーターと、
一気に大容量が出せるバッテリーを
搭載しています。
ちょっとここで話は変わりますが・・
今回、想像を絶する規模の台風19号が
関東地方から東北地方にかけて直撃し、
その被害の大きさが日に日に明らかになると、
とにかく『水』による災害が多かったと・・
その時、被害状況を映した映像に
車が水没してる場面をたくさん見ましたが、
その中にはEV(電気自動車)や
ハイブリッド車も含まれていました。
ちなみに、
水没してしまった車のうち、
エンジン車の場合だと、
エンジンが停止状態であれば、
エンジン内部に浸入した水を素早く抜いて、
エンジンオイルを交換しさえすれば、
とりあえずエンジン本体は
直せる見込みがあります。
まあ、それよりも、
電装品や車内のシートやカーペットの方が
ダメになってしまいますが・・(泣)
ところが、
EVやPHEVの場合は、
数百ボルトの高電圧を発する
電気製品が水没したのと同じ状態です・・
当然ながら、
水没したEVに触れたり近づいたりすると
感電する危険性が非常に高くなります。
大容量のバッテリーを備えたEVは、
非常時の家庭用電源としても使えるなど、
改めてそのメリットが評価されていますが、
かといって、
世の中の車がすべてEVになってしまうと、
今回のような
広範囲にわたる水害に見舞われると、
水没したEVが原因による感電事故という
新たな2次災害も考えられます・・
まあフェラーリのPHEVとまでは、
中々いきませんが・・(笑)
でも、この先
EVやPHEVの購入を検討するときには
維持費や燃費といったメリットばかりじゃなく、
非常時におけるデメリットも少なからずある、
ということを考えておかなければいけません。
関谷はやと
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