似たような現象が起きる訳 

From:関谷はやと

プライベート・デスクにて。

テレビのニュースなどで見かける、

何かあると人々が、

一斉に被写体に向かって写真を撮り始める行為・・

もうお決まりになった感じがしますが、、

これって携帯電話や、
スマートフォンのようなモバイル端末を
誰でも持てるようになったからで、

それまではというと・・
写真を撮るのはデジカメが主流でしたよね。

そして、、
さらにその前は・・?というと、、
現像が必要な『フィルム式カメラ』になるんですけど、

でも当時は、
フィルム式のカメラを持ち歩いてる人って、
プロのカメラマン以外、写真が趣味の人とか、

何か特別なイベントがあるからとか、

そういう理由以外では、

まず見かけることはありませんでした・・

それが、、

現在のように『写真が』というより、

『撮影』という、
行為そのものが、一気に広まったのも、

『写るんです』のような低価格カメラ、

いわゆる『レンズ付きフィルム』の登場で、
誰もがカメラを持ち歩くようになり、

そういう、新しい習慣が生まれた頃に、
フィルムを使わないデジカメが普及し始め、

その後、携帯電話のカメラや、

スマートフォンの『通信機能』のおかげで、
『被写体』を共有することができるようになって、

『写真』にして見るための、
現像やプリントが不要になってからだと思います。

そう考えると、、結局、

僕たちが見たかったのは『写真』じゃなく、
『被写体』そのものだった、ということでしょう・・

かといって、

デジカメが全く無くなった訳じゃなく、
逆に高価格帯モデルは活況なようです。

で、これを車に置き換えてみると、

例えばある人が、今いる場所から、
100km離れた目的地に行くために、

大昔だったら『歩いて行く』だけでしたが、
それだと、とても時間がかかったはずです。

その後、
日本なら『籠(かご)や馬』などの、
自分以外の生き物を利用することで、
歩くよりも早く行けるようになって、、

『車輪』が発明されると、
車のように機械的な乗り物が普及し、
目的地に行く時間も一気に短くなりました。

ところが、、
誰もが車に乗れるようになって以来、
100年近くも経ってくると・・

そういや、、
人々は車に乗りたかったんじゃなく、

それよりも、ただ
100km向こうに行きいだけじゃないのか?
そう考える人たちが現れ始めたんです・・

なので、
車からタイヤを外して翼を付けてみたり、
エンジンを取っ払って、
別の動力で車を動かしてみたりと・・

中には『機能的』とか『洗練』とは程遠い、
色んな車?(乗り物)も次から次へと現れていますが、

これは、ちょうど今が、
そういう時期になってるからなんだと思います。

そう考えると、燃費のいい車や、
居住性に優れた軽自動車が売れているのと、

それとは反対に『乗ること』自体に、
価値を持たせたような高級車が売れてるのと、

それぞれの理由が分かってきませんか?

関谷はやと

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