本当は大切だけど・・　

From：関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

手軽に使えるリモコン飛行機として、
ある程度認知された感がある『ドローン』ですが、

僕にはどうも、
『ドローン』って言う音の響きが馴染めません・・

ドローンって『ドロン！』と、

そこから消えて居なくなるような感じがするのと、

『ドロ=泥』と重なって、
何となく、
泥臭いイメージを持ってしまうんですね〜

しかし！
そんな事を言ってる間に、
ドローンは『これでもか！』というくらいの進化を遂げています。

ドローンが市販された当時は、
ラジコンヘリのポータブル版みたいな感じでした。

おまけに、
元々がスマートフォンを使って操作してるため、
電波の届く範囲がラジコンと比べて狭く、

『これにどんな使い道があるんやろう・・』

と思ってました。

ところが、

この『スマートフォンを使う』というところが、
弱点になるどころか、

世間から『気軽さ』とか『身近さ』を感じてもらえ、
その結果『操作が簡単だ！』という、
認識を持たれるようになりました。

しかも飛行ルートを記憶させておけば、

電池が続く限り勝手に飛び続けてくれます。

そして現在のように、

ドローンにカメラを装着することで、

今までなら高額だった『航空写真』と、

ほぼ近いことまで出来るようになりました。

こんな風に、

それまで高度な技術を必要とし、
誰にでも扱えるという訳でもなく、
しかも高額な料金を必要としてたものが、

身近なものを使うことで、

誰でも簡単に扱えるようになりました。

例えば高所からの撮影をやってたカメラマンなど、

現場の仕事を『ドローン』に任せることで、

今までように、アシスタントを雇って、

撮影技術を習得するまでの修業期間など、

ほとんど必要なくなります。

ただ、そうなると必要になって来るのが、

実際のカメラワークよりも、

スマートフォンやパソコンの操作技術の方です。

これと似た世界が、

モノを作るために必要な設計図を書く『製図』です。

以前なら『ドラフター（製図板）』と呼ばれる、

傾斜した机の上で、
三角定規やコンパスを使って製図してたのが、

今では『パソコン』による製図が主流です。

そして、車業界でも・・

三栄自動車でやっている
『車のメンテナンス』のうちの１つ、

『故障診断』と呼ばれる作業でも、
車に搭載されているコンピューターに、
『スキャンツール』という、
これまたコンピューターを接続するだけで、

本来メカニックがやるべき『故障診断』を、

すっ飛ばして結果を出してくれるようになりました。

おかげで新人メカニックでも、

仕事としての『故障診断』は出来るようになりましたが、

その反面、あなたの車にとって必要な、

故障の原因追及や予防整備など、
『見極め』のできるメカニックの数が、

どんどんと減っているのが現実です・・

どの分野でも、

知識や経験、訓練された技能を使って、

実際に手を動かす『技術の仕事』が、

本当は必要なはずなんですけどね・・

時代の流れといえばそれまでですが、、

しかし、

実際に車のメンテナンス・ビジネスをやってる僕としては、

こういう技術の仕事を

できる限り大切にしたいと思います。

関谷はやと

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