新たな機能が次々に登場する理由　

From：関谷はやと

車業界向けの日刊紙に
トヨタが次世代型ＥＶに合わせて開発中の
車載ＯＳ（基本ソフト）『アリーン』を
新型車発売に先駆けて既存モデルに
搭載する方針だ、という記事がありました。

その理由は、
ＡＩを使った高度な音声認識や
車に搭載されている様々な装置の機能を
アップデートする、といったサービスを
いち早くユーザーに体験してもらうためです。

つまりトヨタは、新型車を出すよりも先に
自社のソフトウェアに馴れてもらっておけば
次もトヨタの車を選んでくれる可能性が高い、
そう判断したんだと思います。

たしかに、僕自身が、
身の回りの様々な物を買い替える場合でも、
無意識のうちに使い慣れた物（や機能）の
延長線上で選んでいるケースが多いので・・

その線から考えても、
一度に全部新しい仕様にしてしまうより、
出来たものから順に新しくしてくれる方が
ユーザーも戸惑わずに済みますからね。

逆に考えると現代では、
作り手（トヨタのようなメーカー）と
買い手（ユーザー）との関係性を保つにも、
商品を新しくするだけでは通用しなくなっていて、
それだけ商品の賞味期間も短くなったといえ、

目新しさを持続させるために
次から次へと新しい機能や性能が追加される、
という一面もあると思います。
しかも、そのために投入される費用は、
どの自動車メーカーも年々増加しています。

ところがユーザーにとって、
そうした機能や性能が実際に必要なのかどうか？
というと、それはまた別の話で・・

僕自身を例に挙げると、、
車に限らずスマートフォンやパソコンでも、
普段自分が使っている機能のほとんどが
最新のものというより、どっちかというと
アナログ機能の延長線上なんですよね。

なので最近、
新型車が出るたび価格が高くなるのを見ると、
車そのものの価格より、
今お話しした新たなソフトウェアや、
僕にとってはそこまで必要としていない
機能や性能のコストが占めてるんだろうな〜
なんて思う時が多くなりました。

関谷はやと

 
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