ニューヨークの『渋滞税』をヒントに
車業界向け日刊紙の記事によると、
アメリカのニューヨーク・マンハッタン地区で
慢性的になっている交通渋滞を緩和するため、
ニューヨーク州が、この地区に乗り入れる
車に課す『渋滞税』なる税金を
早ければ来年春から導入するそうです。
ちなみにニューヨークでは、
ドライバー1人あたり年間117時間ほど
渋滞に巻き込まれているそうなので、
例えば週5日、毎日車で乗り入れるとすれば、
1日あたり27分の渋滞に遭っていることとなり、
これは相当深刻です。
そこで、まだ検討段階だそうですが、
どのくらいの渋滞税になるのかというと、
同地区を混雑時に乗り入れた車1台に対して、
23ドル(約3200円)徴収する案が
軸になっていて、
こうして得られた税収を老朽化した地下鉄の
改修費用などに充てる計画だそうです。
まあ車で乗り入れる人にとってみれば、
地下鉄を改修する費用のために
渋滞税を徴収されるなど、
たまったもんじゃない!
と思うかも知れませんが・・
でも街全体で考えれば、
渋滞の原因が車なんだから、
その車に対して税を徴収するのは、
ある意味筋が通っていますし、街側にしても
『渋滞解消のために地下鉄を使って下さい!』
とは言うものの、
その地下鉄が老朽化で使い勝手が悪ければ、
自動車ユーザーも
地下鉄を使ってくれませんからね。
街のように、
元々広さが決まっているものには、
乗り入れ可能な車の台数にも限度があるので、
それを超えないように仕向けることが、
全体にとって最適な方法だと言えます。
するとここで・・
ちょっと飛躍しているかも知れませんが、
今年に入って海外からの来日客が
押し寄せるようになった日本の観光地でも、
一定額以上の『観光税』を徴収するとか、
もっというと日本に入国した段階で
『入国税』のような税金を徴収するとか、
というのも、
日本のように、どの地域へ行っても
安全で清潔な環境を作り維持するには
相当な費用が掛かっていて、
当然それには税金からも支出されています。
そこで
ニューヨークの渋滞税をヒントにすると、
海外からやって来た人にとっては、
日本に入国した時点で安全で清潔な環境を
享受することになるので、
一定額負担してもらうのも必要かと・・
関谷はやと
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