好決算となった理由　

From：関谷はやと

日本の企業では規模の大小に限らず、
事業年度とされる１年間を１〜１２月の
暦年ではなく国や地方自治体の
会計年度に（４月〜翌年３月）
合わせている所が多いこともあって、

ちょうどこの時期になると様々な企業から
前年度の決算報告が発表されます。

ちなみに自動車業界を見てみると、
日本の自動車メーカーは
軒並み好決算を挙げていて、その中には
２０２０年から続いたコロナ禍に
うまく対応できたことも後押しして、
過去最高益だったというメーカーもあります（驚）

たしかに、
一市民として結果だけを見れば
（自分たちは）
『様々な制約がある中で大変だったのに』
みたいな感情が起きるかも知れませんが・・

でもまあ、
そこは置かれた環境や立場は違っても
皆それぞれ大変だったのは間違いないので、
影響を受けた企業が落ち込んだ以上の分を
『納税』という形で
補ってくれることを考えれば、
それはそれで良い事じゃないかと思います。

ところで今回自動車メーカーが、
軒並み好決算となったその要因（理由）は？
調べてみると大きく３つあるようで・・

１つ目は何といっても
『円安』による為替差益（かわせさえき）で、
国際間取引で使われる基軸通貨（きじくつうか）
であるドルに対して円が安くなったことです。

円安については、
『１ドルを手に入れるために何円必要か？』
という視点で考えるとよく分かります。

例えば、
それまで１ドルが１００円だった状況から
１５０円出さないと手に入らなくなった・・
これが円安という状態なので、

自動車メーカーが
海外に輸出して得た車両代金のドルを
日本円に換算した場合に当てはめると、
円安のおかげで何もしてなくても、
車両代金を多く得ることになりますよね。
これが為替差益と呼ばれるもので、

それがどの程度だったかというと、
カウントの仕方にもよりますが・・
トヨタの場合は約1兆３千億円！！（超驚）
ホンダが約3千億円と、とんでもない金額です。
自動車メーカーが為替の動きに敏感というか、
神経質になるのはそのためなんですね〜

後の２つについては、
また次回以降のメルマガでお話しします。

関谷はやと

 
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