保険料にビックリした件　

From：関谷はやと

『次回以降の保険料が２３万円となります』
一体何の話だと思われるかも知れませんが・・

これは先日、あるお客様から、
『車が当て逃げをされた』という相談を受け、
ざっと見たところ、修理するのに
１０万円くらい掛かりそうだったんですね。

そこで、せっかく保険を掛けているんだから、
自動車保険（車両保険）で修理しようか、
という方向で話が進みかけた際に、
保険会社の担当者から受けた言葉です。

ちなみに現在の自動車保険は、
１年間無事故だと保険料の割引（等級）が
一つずつ進んでいく料金体系になっていて、
１等級から最高割引の２０等級まであります。

ただ、
今回の話のように保険を使った場合、
次回の保険更新時には３等級下がってしまい、
その間の保険料も当然高くなります。
言ってみれば自動車保険の料金体系って、
『すごろく』のようなルールなんですね。

なので、その言葉を受けた僕も、
まあ年間の保険料が今でもその半分くらいだし、
実際に修理見積をしてみると、
それ以上の費用が掛かるかも知れないので、
『保険を使って修理した方がいいだろう・・』
と思ってたんですね。

ところが保険会社の担当者から、
よくよく話を聞いてみると・・
『いえ、保険料の総額じゃなく値上がり額です』
つまり、3等級下がることで保険料は、
２３万円も値上がりすることになります（恐）

修理費用が１０万円で済むのに、
わざわざ２３万円支払う人なんて、
さすがにいませんよね・・

保険は『相互扶助』という考え方のもと、
『一人が万人のために、万人が一人のために』
何かあればみんなで助け合う・・
という前提でルール設計されています。

なので本来であれば、
何かがあった時の自動車保険なのに、
最近は自動車保険を利用することで、
次回の保険料が大きく跳ね上がってしまうため、
そういう面では、
利用しにくい環境になったといえます。

じゃあ、そうなった理由は何だ！？
これには様々な要因があって、

一つには現在の事故修理に対する考え方が、
『修理後も安心して車に乗ってもらうため』
精度の高い修理技術と品質が求められるようになり、
それはそれで大切なことなんですけど、

ただその影響で修理費用が高額になりがちで、
それが全体の保険料に反映されてしまう、
という背景があるからなんですね〜

関谷はやと

 
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