期待が高まる『レトロフィット』　

From：関谷はやと

インターネットの車関連サイトに
フランスの自動車メーカー、ルノーが
今から６０年以上も前に発売され、
その後３０年以上にわたり販売されてきた
『ルノー４（キャトル）』というモデルから、

エンジンと燃料タンクを取り外して、
その代わりに電気モーターと
大容量バッテリーを搭載することで
ＥＶに改造できるキットを発売する、
という記事が載っていました。

ちなみに・・
こうした主要な部品を一新することで、
再び機能が果たせるよう改造する方法は、
『レトロフィット』などと呼ばれていて、
車だけじゃなく、長年にわたって使われる
機械製品にはよく採用されています。

まあ今回のルノーの場合も、
通常であれば劣化したエンジンを
オーバーホール済みの新しいエンジンに
乗せ換えるような仕組みはありますが・・

ただ、このニュースのようにエンジン車を
ＥＶに変換してしまうといった領域にまで、
自動車メーカーが取り組むのは、
非常にレアなケースなんですね〜

そこまでする背景には、
ヨーロッパ全体が今のエンジン車から
ＥＶへの転換を進めようとしている中、

新しいＥＶに買い替えてもらうだけでは、
じゃあ買い替える余裕のない人は
一体どうすりゃいいんだ！？とか・・

中には、
まだまだ乗れるのにエンジン車というだけで、
何でＥＶ乗り換えなきゃいけないんだ？
その方が貴重な資源を余計に使うだろう・・
みたいに考える人も当然ながらいる訳です。

すると、温暖化の一因と考えられている
ＣＯ２（二酸化炭素）排出量の削減目標が
予定通り達成できなくなってしまいます。

そこで思いついたのが、
エンジン車をＥＶに改造できるようにすれば、
車を買い替えるよりは安上がりで済みますし、
ＣＯ２を排出することもありません。

しかも元々その車を作っていたメーカーが、
ＥＶに改造するための部品を用意してくれる、
となれば安心して改造できます。

さらに、
この方法が定着すると大量生産による
コストダウンも期待できます。
もしかするとエンジン車からＥＶへの
転換に拍車がつくかも知れませんね。

関谷はやと

 
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