事業承継（しょうけい）　

From：関谷はやと

先日、三栄自動車がメンバーになっている
自動車整備業界のグループで会合があり、
その中で『事業承継（しょうけい）について』
というテーマのセミナーを受けてきました。

早い話、自社の、あるいは自分の後継者を
この先どうしていくの！？みたいな内容です。

というのも事業というのは、上手くいけば
人の寿命よりも長く続いていくものなので、
『今日決めて明日からお願いします』
みたいな時間感覚で決められる訳じゃなく、

もっと先を見据えて、
年単位で進めるような大切な事案なので
差し迫っていない今のうちから
考えておく必要があるんですね〜

ちなみに事業承継には、
大きく分けて３パターンあるそうで・・

まず１つ目が
現在の経営者の身内の方が
後継者として事業を引き継ぐパターンで、
元々家族や親族が同じ会社で働いている、
いわゆる同族経営と呼ばれるタイプに
よく見られるパターンです。

そして２つ目は、
同じ会社で働いている所までは一緒ですが、
身内じゃなく役員や社員の方を後継者として
任せていくパターンです。

そして３つ目は、
いま自動車業界でも話題となっている
日産とルノーとの提携話のように
別の企業と手を組むとか、あるいは
会社そのものを売り買いするという、
いわゆるM＆Aと呼ばれるパターンです。

もちろん、
それぞれにメリットやデメリットがあり、
事業規模や内容によっても
どのパターンが合っている。
という具合に事情も異なりますが、

いまの事業を誰かに、
あるいはどこかに引き継ぐ・・
ということには変わりありません。

話題が出たので、
いま出資比率がどうこうと協議されている
日産とルノーの件についてお話しすると・・

今から２５年近く前、当時の日産は、
高コスト体質やヒット車種が打ち出せず、
その結果２兆円もの有利子負債を抱えて
経営不振に陥ってしまいました。

そんな時、出資（資本提携）という形で
日産の救済に現れたのがルノーです。

そのため当時の出資比率は、
ルノーが日産の株式をなんと4割近くも
（約３７％）保有していたんですね。

当時、このニュースを聞いた僕は、
なぜ日本の企業とじゃないんだろう？
と思いましたが・・

ただ今になって分かるのは、
こうした様々な利害関係が絡むところも
事業承継の難しさなんだという点です。

関谷はやと

 
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