ヒヤリハット 

From:関谷はやと


今から35年ほど前、
愛知県にある自動車メーカーの工場で
僕が生産技術のエンジニアをやっていた頃、
よく見聞きしたフレーズの中に
『ヒヤリハット』という言葉がありました。

ちなみに、
日本中のあらゆる分野の生産工場では、
工場内に入る際には、必ず帽子もしくは
ヘルメットを着用するよう決められていて、

そんな事情から、ヒヤリハットという言葉も、
工場内で着用する際の帽子の(ハット)
名称なのか?というと、実はそうじゃなく、

『ヒヤリとした』とか『ハッとした』など、
予想外なことに出くわして驚いた時に使われる
感嘆詞をつなげた言葉で、
安全な作業で労働災害を防止するための
れっきとした専門用語だったんですよ。

まあ、最近では工場だけじゃなく、
建設現場や輸送業界など広く使われているので、
僕の説明がダジャレ程度にしか聞こえないのも
無理はありませんが・・

でも、このヒヤリハットというフレーズは、
僕がいたトヨタで生まれた安全用語として、
今では世界中の生産工場で使われています。

中には
『トヨタで使っていたから定着したんだろ?』
と思ってる人もいるようですが、
実はそうでもなく・・
背景にはもっと科学的な理由があって、

それが労働安全衛生の分野では有名な
『ハインリッヒの法則』
別名『1:29:300の法則』
と呼ばれる経験則に基づいているんですよ。

これは重大な労働災害が1件起こると、
その背景には29(約30倍)の軽微な事故があり、
さらに、その軽微な事故が起こる前には
300件のヒヤリとした場面や、
ハッとした場面が存在している・・
という統計データによるものです。

ただ現代ならいざ知らず、
50年以上も前の生産工場というのは、
学校も満足に通えていない作業員も多く、

そんな人たちに『ハインリッヒ』だの
『1:29:300』なんて言っても、
頭よりも身体を使う仕事を選んだから
ここで働いてるのに何で今さら!?
という感覚です。

そこで、そんな感覚の人でも、
安全に対する重要性が伝わるようにするため、
驚きと同時に自然に出てくる感嘆詞の
『ヒヤリとした』とか『ハッとした』を使った
『ヒヤリハット』という用語が生まれたんですね〜

関谷はやと

 
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