小型トラックEVの課題
いつもあなたに読んでもらっている
このメルマガで最近よく取り上げているのが
『車の電動化』についての話題なんですけど、
今回、三栄自動車でも
ユーザーから修理やメンテナンスで入庫いただいたり
レンタカーとしてもラインアップしている
『小型トラック』の電動化についてお話しします。
その前に、従来から使われているエンジン車の
小型トラックの用途や特徴を説明すると、
よく見掛けるのが市内を走っている宅配便や
資材や荷物を運んでいるトラックのほか、
食品や医薬品を運ぶ冷蔵冷凍車などがあり、
大半はディーゼル燃料(軽油)が使われています。
ちなみに、
ディーゼル車の小型トラックの場合
1回の給油で走ることができる『航続距離』は、
走る地域や使用する条件にもよりますが、
大体3〜400km程度とされています。
まあ実際には
燃料タンクが空になるまで走れば、
もっと長い距離を走れるんでしょうけど・・
ただ小型トラックの場合ほとんどが
走るルートが最初から決められていたり、
たとえルートが決まっていなくても、
ある地点まで物品を運ぶために走る、
というように用途が決まっているので
給油する際にも、
たとえば3日間走ったら給油するとか、
燃料計の目盛りが残り2目盛りで給油する、
という風にルーティン化されていることが
多いんですね。
そんな背景のもと世の中全体が
CO2排出量を削減する方向にある中で、
小型トラックも乗用車と同様、
従来から使っているディーゼル燃料から、
モーターとバッテリー(電池)を組み合わせた
電動化(EV)へと向かい始めました。
ところが小型トラックの重量って、
荷物を満載した状態で5〜8トンと、
乗用タイプEVと比べると2〜4倍にもなり、
その分バッテリーの容量も重量も大きくなり、
当然、充電の時間も長くかかってしまいます。
にもかかわらず、
現時点での小型トラックEVは、
航続距離がまだ100km程度と、
ディーゼル車には到底及びません・・
そこで今取り組まれているのが、
トラックから
空になったバッテリーだけを取り出し、
充電済みバッテリーと入れ替えるリレー方式で、
この方式なら長い充電時間が不要なので、
3〜5分もあれば再び走行可能だそうです。
この辺りは個人所有が大半となっている
乗用タイプのEVとは大きく事情が異なります。
関谷はやと
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