変わるのは価格だけじゃない　

From：関谷はやと

ＥＶの分野で世界中から注目を集めているのが、
中国の五菱汽車という自動車メーカーが作る
『宏光ミニ』という
軽乗用車サイズの低価格ＥＶです。

ちなみに、どのくらい安いのかというと・・
２０２０年に発売された当初は
日本円で約４５万円とバイク並みの金額でした。
（現在は約６５万円ほどだそうです）

当然ながら、この価格の安さは
中国国内でも受け入れられて話題となり、
情報によれば来年あたりに、
いよいよこの日本市場に進出するかも・・
みたいな計画が進んでいるそうです。

たしかに価格だけを見れば
『安いやん！』となるんですけど、
ただこの価格帯のタイプは、
エアコンがオプション（追加注文）だったり、
日本の軽乗用車なら
当然装備されているような装備品が、
極力省かれた仕様となっているので、

もし日本市場で販売される場合には、
それらのオプション装備のほか、
日本の法規制によって標準化されている
エアバッグや横滑り防止機能などが装着され
１００万円前後の価格になるそうです。

まあ、それでも
日本メーカーの軽乗用ＥＶに比べれば、
半額近い価格なので場合によっては、
ヒット商品になるかも知れませんね〜

ただ今の新車ディーラーと
同じ販売方法ではコストがかかり過ぎて
採算性が上がらないと思うので、

例えば家電製品と同じように
ネットやテレビ通販限定にするとか、
ＥＶの操作や機能説明もＤＸ化して
（デジタル・トランスフォーメーション）
オンライン上で、もしくはコールセンターで
完結できる仕組みにするとか、、

あと購入後には
必ず付いて回るアフターサービスは
メンテナンスに関する情報を
三栄自動車のような整備工場にも
積極的にオープンにするとか、

輸入車にありがちな
補修部品が入荷するまでに日数が掛かる
という現状にも、例えば、
全国どこでも翌日配送を売りにしている
『アマゾン・プライム』のような
流通システムに乗せるといった具合に
従来からある『輸入車』とは、
異なるアプローチが必要だと思います。

まあ、僕が思い付くくらいのことは
当然考えているでしょうけど、
こうした低価格ＥＶの登場によって
車本体だけじゃなく販売や流通の仕組みも
大きく変わっていくんじゃないでしょうか。

関谷はやと

 
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