電気だけだと・・　

From：関谷はやと

９月に入り朝晩は涼しくなりましたが、
ただ昼間の暑さは相変わらずで、
たぶん他の人より汗かきの僕は、
仕事中もハンカチではなく
タオルを片手に動いています（笑）

また、
暑いのは何もここだけの話じゃなく、
つい先日のメルマガで話題にした、
アメリカのカリフォルニア州では
記録的な熱波によって
電力需要がひっ迫していることから、

太陽光発電の効率が下がる
１６時から２１時までの間は
『空調を約２５度以上に設定すること』
『大型家電の使用やＥＶの充電を避ける』
『不要な照明を消すこと』
といった呼びかけがされているそうです・・

ところで、
カリフォルニア州といえば
２０３５年までに
ガソリン車とＨＶの販売を禁止し、
達成できなかったメーカーには
１台当たり最大で２万ドル（約２７０万円）
の罰金が科せられるという、
とても厳しい規制が進もうとしています。

そのためカリフォルニア州では、
ＥＶの充電ステーションの数を
２０３０年までに１２０万か所設置する、
という計画を立てているんですけど、

ところが現時点では、
８万か所と全く足りていないんですね。

まあ、足りない充電ステーションは
新たに設置すればそれで済みますが・・
ただ問題なのは、今お話しした通り、
『そもそも元となる電力が足りてない・・』
ということです。

しかし
いま道路を走っているＥＶに対してさえ、
充電する時間帯に制限をかけなければ、
電力供給が間に合わないのに、

その状態でＥＶやＰＨＶばかりにして、
充電ステーションを増やしても、
発電インフラだけに負担がかかり、

電力需要の多い夏場になると、
今回みたいな場面が増えてくるのは、
誰でも予想がつきます・・

いくらＣＯ２排出量削減のためとはいえ、
全てのエネルギーを電気１つに集中させるのは、
非常に危険じゃないかと思います。

そういう点ではガソリン車やＨＶって、
エネルギー需給のバランスを取るのに
一役買っていて、地域全体のことを考えると
実はとても大切なことなんですよね。

これ実は
ビジネスでも言われていることで、
『１つに集中する』という方法は、
一見するとライバルを寄せ付けない強さが
あるような印象を受けますが、、

例えば、三栄自動車の場合は
法人・個人のユーザーが数百件あるところ、
もし超大口のユーザーが半分以上のシェアで、
あとの半分がそれ以外のユーザーだとしたら、

会社は超大口ユーザーの意向１つに、
大きな影響を受けることとなって、
結果的にはバランスが取りづらい経営を
強いられることになります。

『１つ』という数字には
バランスを考える上で、
危険な要素を含んでいることが分かります。

関谷はやと

 
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