国によって異なる半導体不足への対応 

From:関谷はやと


新型コロナウィルスの影響によって、
世界全体の生産能力が落ちてしまった結果、
資源価格の高騰や半導体不足が起きました。

僕がビジネスをしている車業界でも、
この影響をダイレクトに受けているため、

自動車メーカーに新車を注文しても、
納期が長期化していて、長い場合だと、
今注文しても来年3月末ですね・・という具合に、
コロナ以前では考えられなかった状況が、
ずっと続いているんですね。

なので、
いま新車販売の商談をしている案件は、
ほとんどが来年の納車予定となるため、
短期的に見ると、せっかくの受注が
来期分(令和5年)の持ち越しに
なってしまうんですよ。

その代わり、来期分の売上見込みが、
すでに立っていることになるので、
その時が来れば、まあ、
頑張っておいて良かったな〜となるはずです(笑)

ところで、、
自動車というのは、ボディーやエンジン、
ミッションといった大きな部品から、
さっきお話しした半導体のような極小部品まで、
数万点ともいわれる部品が揃って、
初めて1台の自動車となります。

逆にいうと、半導体だけに限らず
その車に必要な部品が1点でも欠けてしまうと、
それだけで車が完成しないんですね。

ところが先日、
ある輸入車(新車)の商談を受けたたため、
その販売店の担当者に問い合わせたところ、
(半導体不足の影響で)
『色々と足らないものがあるんですよ〜』
との事・・

つまり、いま生産しているモデルは、
カタログに表示された仕様通りの車じゃないので、
その辺りの事情を承知した上で購入して下さい、
と言ってるんですね〜

良くいえば特別仕様のモデルですが、
早い話、代用部品を寄せ集めて
車を作っているとも言えます。

どの程度までのことを指してるのか?
その辺りについては、
近日中に話を聞くことになっているので、
その時に判明するはずですが・・

まあ、全く異なるグレードになるとか、、
今の時代、さすがにそこまでは無いかと・・

ただ日本の自動車メーカーでは、
あまりこういうケースは聞きませんし、
もしカタログの仕様通りにならない場合は、
後々の保証のことまで想定して、
『あえて車を作らない』のが
日本の自動車メーカーのやり方です。

でも、国によっては、
代用品で間に合うんなら車を作るし、
それでカタログ通りにならなくても、
それはしょうがないじゃないか!?という、
ある意味、柔軟な対応によって
この半導体不足を乗り切ろうとしています。

もちろん日本市場でも、
こうした方法を採りながら、
新車が販売されているということは、

輸入車に乗っているユーザーには、
現状を柔軟に受け入れようとする傾向が
あるからなんでしょうか・・?

関谷はやと
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