ペットボトルの水を１万円で売る方法　

From：関谷はやと

『この水、１万円で買って下さい！』
ＹｏｕＴｕｂｅに面白いタイトルの動画が
アップされていたので、
思わず見入ってしまいました。

で、その内容はというと、
タイトル通り何の変哲もない
５００ｍｌ入りペットボトルの水を
どうしたら相手に１万円で買ってもらえるか？

というのを、
営業自慢の起業家の方々に
チャレンジしてもらうという実にシンプルな企画です。
ただ、いくら企画とはいえお金を支払う側の人も、
これなら１万円出してもいいなと・・
自分で納得しない限り
簡単に『ハイ』とは言わないルールなので、

シンプルとはいえ、
ビジネスの視点からから見ても
かなりハードルが高く、真剣にやらなきゃ
絶対に成功しない課題です・・

そりゃあ、普通だったら
１００円ほど出せば買える水に、
何の理由もなく、
わざわざ１００倍のお金を払うなんて
誰もしませんからね・・

僕が見た回の動画では、たまたま、
元輸入車のセールスマンだった方が出演していて、

まず、買い手側の人に、
『じゃあ、僕と一緒に３日間、
ずっとここに居てもらえますか？』と尋ね、
相手が『いいですよ』と答えると、、

おもむろに、
『人は３日間も水を飲まずにいたら
命を落としてしまうので・・』
『でも水はこの１本しかありませんよ』
と、状況説明をし始めたんですね。

その状況を理解した買い手側の人は、
『分かりました、じゃあ１万円で買います』
となりました。

まあ、普通の出演者なら、こんな感じで
１回のセールストークで終えてしまうところを、
この方は、
『僕と焼き肉を食べに行きませんか？
この水を１万円で買ってくれたら、
僕が焼き肉をおごりますよ（笑）』

これも買い手側の人にとっては、
『提案された水を断る理由が無くなった』
ということで『じゃあ買います』となりました。

さらに、、
『僕は１日１善することを心がけていて・・』
という語りから始まり、
『この水を１日１善の役に立てたいんですよ』
『でも今日はまだ１日１善出来てないんですよ・・』
という話に相手が聞き入った頃合いを見計らって、

『だから、僕も１万円出すから、
この水を１万円で買ってくれたら・・
そのお金を（ボランティア団体に）寄付しようよ』

この水を買えば『誰かの役に立つ』という、
『社会的貢献に対する充実感、満足感』
を付けたことで買い手側の人も、
『じゃあ、僕も買います！』という具合に、

何とこの方は３つのシチュエーションを
次々と作り上げて、残り２回のセールスも
見事に１万円で売ってしまったんですね〜（驚）

セールスの奥深さを垣間見た気がしました。

関谷はやと

 
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