車の生産ラインについて(ボディー工程編)
前回までのメルマガで、
自動車の大量生産ラインには、
最初から順にプレス工程、ボディー工程
塗装工程、組み立て工程となっていて、
僕がトヨタにいた頃に携わっていた、
『ボディー工程』では、
車の部位ごとに形作られたパネルを溶接して
ボディーを作り上げていました。
また、溶接の方法を大きく分けると、
電気溶接、ガス溶接、スポット溶接の
3種類があることをお話ししました。
ちなみに、
溶接の種類の中で一番多く用いられ、
ボディー工程のほとんどを占めているのが、
重ね合わせたパネルの両面を挟み込み、
通電して局所的(点のように)に溶接する
スポット溶接で、乗用車クラスの場合、
なんと4000ヶ所にも及ぶので、
ボディー工程を考える際には、
いかに短時間で多くの箇所を溶接できるか?
という点が重要視されていました。
また、ボディー工程には、
プログラミングされたロボットによって
自動的に溶接する方法と、
生身の人間が『スポット溶接ガン』を持って、
溶接作業する方法を『製造コスト』という
限られた制約の中で組み合わせている点が、
他の工程とは大きく異なっていたため、
生産ラインに携わる人たちの間でも、
『ボディーを制する者がラインを制す!』
なんて言われてたんですよ(驚)
これ、、箱根駅伝の
『山を制する者が箱根を制す』とか、
ボクシングの『左を制する者が世界を制す』
みたいな格言と何だか似ていますが・・(笑)
逆に考えると、
そのくらい当時のボディー工程には、
効率化させることで収益性が大きく変動する
要素があったということでしょうね〜
そして現在では、
EVモデルの普及増大にともなって、
従来の生産ラインに混流させる形で、
EVを作っているそうですが、、
実はここで大きな問題が・・
それは既存モデルに、
EVラインナップを追加した車種に
多く見られる傾向なんですけど、
EVといっても、単に動力が
エンジンからモーターに置き換わっただけ、
という考え方で、ボディーの構造を
あまり変えることなくEVを作る方法と、
EV特有の重いバッテリーを搭載するため、
専用設計されたボディーでEVを作る方法の
2つのパターンがあって、
比較的安いコストでできるのが前者ですが、
ただその分運転してみると、
どうしても『取って付けた感』を
感じてしまうんですよね。
これが後々、
その車の評価へとつながり最終的には、
売れ行きまでも左右することになるので、
各自動車メーカーでは、どのタイミングで
EVのボディー構造を専用設計して、
生産ラインについても、
どの時点で混流から専用ラインにするか?
悩ましい選択を迫られているんですね。
関谷はやと
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