どうなってるの!?車の生産ライン 

From:関谷はやと


前回のメルマガでは、
流れ作業によって作られた車が
最終工程を終え、
生産ラインから離れる様子のことを
『ラインオフ』と呼ばれている、
というお話をしました・・

その中で先日、
日産と三菱が共同開発した
軽乗用車EVの第1号車が
完成したことを祝う式典が開催され、

その様子が、
公式HPで発表されてたんですけど、
なぜか『オフライン』と、
表現されていたんですね。

まあ、英単語としてみれば、
意味さえ伝われば別にどちらでも良い、
となりますし、IT用語として、
インターネットなどとの接続状態を示す
『オフライン』という言葉の方が、
メジャーになってるので、
そうなったのかも?という考えで、
今のところ僕の中では落ち着いています。

ところで、
一口に車の生産ラインといっても、
実に多種多様な工程が組み合わさっていて、
まず最初は、
ロール状に巻かれた鉄板を伸ばしながら、
鋼鉄製の『型(かた)』に押し付けて
車のボディーを構成するパネルを作る
『プレス工程』があります。

次にプレスされたパネルを、
フロア(床)、側面(サイドメンバー)
天井やドア、ボンネットやトランクといった
『ふた物(もの)』といった構造ごとに、
分けて接合していく『溶接工程』を経て、
ボディーが出来上がります。

ただ、このままだと、
鉄板むき出しの状態なので、
すぐに錆びてしまいますよね。

そこでボディーは『塗装工程』に送られて、
錆止め、下地、ボディーカラーの順に
塗装されていきます。

こうしてロール状だった鉄板が、
塗装されたボディーとなって初めて、
エンジンやシート、ライトやガラス、タイヤや
ダッシュパネルといった部品を取り付ける
『組み立て工程』へと送られるんですね〜

生産ラインの最終工程となる
組み立て工程から離れると(ラインオフ)
ようやく完成車としてカウントされ、
出荷のための検査へと移ります。

これが生産ラインの大まかな工程ですが、
実際には、それ以外にも、
エンジンやダッシュパネルのように
部品点数のたくさんある『ユニット』を
あらかじめ別の場所で作っておくなど、

自動車の生産ラインって
まるで超大掛かりなドミノ倒しのように、
一つ一つの材料や部品を、
大量に組み合わせながら
1台の車として完成させていくんですよ。

関谷はやと

 
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