僕にとって、ある意味特別な存在のコルト　

From：関谷はやと

 

三菱自動車は、
１０年前に生産終了した
５ドアのコンパクト・ハッチバック車
『コルト』というモデルを復活させて
来年秋にヨーロッパ市場で
発売すると発表したそうです。

今のところ、
日本で発売するという話はないものの、、
ティザー画像（チラ見せ）を見る限り、
結構カッコいいスタイルをしてたので、
コンパクトカーの中では、
ちょっと気になるモデルになっています。

ところで、
コルトというモデルには、
実は僕にとって少なからず縁があって、
それが、今から６０年も前に、
三菱自動車の前身である
『新三菱重工』という会社が作っていて、

当時、僕の母親が
結婚する前に乗っていたのが
『コルト６００』というモデルの
中古車だったんですよ。

ちなみに、
その当時の車（乗用車）といえば
誰もが憧れる高嶺の花の存在でして、
市役所に勤めて間もない僕の母親が、
乗れるような代物じゃなかったそうです。

にもかかわらず！
その車をどうやって手に入れたのか？
不思議ですよね〜

そこで登場するのが、
三栄自動車の創業者である
僕の父親の存在なんですけど・・

当時、三菱系のディーラーで
セールスマンをやっていた父は、
下取りで入ってきたその車を
（コルト６００）自分で買って、
交際相手にプレゼントしたそうで・・
その女性が後に僕の母親となります。

この辺の話は盛ってる印象がしますが・・笑

でも一応、
すべて僕が母親から直接聞いた話です。
まあ、車業界の中には今でも、
自分がいい格好をしたくて、
車をプレゼントしたりするのは、
割とよく聞く話ではあります・・

そんな訳で、
憧れの車を手にした僕の母は、
以来、あろうことか車通勤を試みるという、
何とも大胆な行動に出たんですね〜

ちなみに当時は車で通勤する人など、
給料の高い役職者の中でも、
市長とか部長といったごく一部の方々で、
そのくらいステータスだったんですよ。

そんな母は、
さらに大胆な行動を取るようになり、
どうせ誰も車で来庁しないからと言って、

市役所入り口の広く取ってある場所に、
毎日車で乗り付けたり（驚）

お昼休みの時間になると、
上司や同僚の人たちと乗り合わせて、
皆でランチに出掛けるなど！？

今なら不良職員として、
間違いなく一発で退場になってますね。

ところが！
さらに驚きなのは、
その時一緒の車に乗り合わせて
よくランチに行ってた上司の方は、
何と後の松山市長だったんですよ（大笑）

しかし、ここまで来ると、さすがの僕も
もう呆れて言葉がありませんが・・

まあ唯一の救いは、
当時はそういったことに関して、
ある意味大らかに見られてたこと、
誰も悪気がある訳じゃなかったこと・・

言い訳に聞こえるかも知れませんが、
コルトという車があったからこそ、
今の僕が存在している訳なので、
その僕に免じて、
この件はどうかご容赦ください。

関谷はやと

 
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