スズキがインドでやろうとしていること 

From:関谷はやと


先日このメルマガでお話しした、
日本で『空飛ぶクルマ』を開発している
『スカイドライブ』という企業が、
このほどスズキと提携することが発表され、
その目的・理由の一つに、
『インド市場での事業展開』がありました。


ちなみに、
インドにおけるスズキの乗用車シェアって、
実に全体の5割も占めているそうで(驚)
インドで走っている車の2台に1台は、
スズキ車ということになります。

さらにスズキは、
車から出る排気ガスが、
環境に与える影響への取り組みとして、

インドでのEV化にも積極的で、
4年ほど前からは『ワゴンR』という
軽自動車をベースにした試作車での
実証実験を重ねていて、

2030年には新車に占めるEVの割合を
30%にまで引き上げる方針だそうです。

ここで数字を整理してみると、、

まずインド全体で
5割のシェアを占めるスズキが、
そのうち30%をEVにするということは、
将来的にインドを走っている車の15%が、
スズキのEVとなり、それを台数に換算すると

現在インド国内では3000万台の
乗用車が走っているそうなので、
(経済産業省の統計データより)

現時点での台数に当てはめても
実に450万台という、
とんでもなく巨大な台数になるんですね〜

しかもインドには、
13億6600万人もの人口がいて、
中国に次ぐ世界第2位を誇っているので、
今後も世界中からの投資によって、
さらなる経済成長が見込まれています。

そういった国なので、
この先自動車が爆発的に増えた場合、
道路事情が追い付かないことで起きる
慢性的な渋滞が予想されます。
(すでに都市部では深刻な問題となっています)

たしかに、経済成長から始まって、
自動車保有台数が増加することで
道路事情が追い付かなくなって、
渋滞が問題となる、というパターンは、
経済成長を経験した国なら、
どの国でも起きている現象です・・

ただ、だからといって、
この問題を見過ごしたままで、
自動車の生産、販売を続けていたのでは、
単に自社の利益だけにしか、
目が向いていないのと同じ事で
『儲かったら、それでいいのか!?』
と言われても否定できませんよね

そういった面からも、
『空飛ぶクルマ』には期待できる要素があり、
今回のスズキとスカイドライブ社との提携が、

インドの上空を
空飛ぶクルマが飛ぶ(走る)ことで、
深刻な渋滞問題が解消することになれば、
とても意義深い事業だと思います。

関谷はやと

 
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