排気ガス対策という難題
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つい先日のニュースで、
日本のトラックメーカーで
現在はトヨタ自動車の子会社となっている
『日野自動車』が生産する中型トラック
(積載量4トン)をはじめとした
3機種のディーゼルエンジンで、
排気ガスと燃費に関する
国土交通省への認証申請で、
性能を偽る不正行為があったとして
出荷を停止したという記事がありました。
ちなみに、
どんな不正だったのかというと・・
エンジンから出る排気ガスの
性能を測定する劣化耐久試験の結果が、
規制値に適合しそうにない、
と認識した上で、
本来であれば
エンジン側で対策するべきところを
排気ガスの浄化装置を途中で交換して、
規制に適合する測定結果を出し、
あたかもエンジン性能には、
問題が無いかのようにしてたんですね〜
まあ、、裏を返せば、
エンジンの後ろに装着されている
排気ガス浄化装置の性能は
非常に優れているということを
証明した格好ですが、、
とはいえ、そもそもが、
エンジンの性能を試験してる訳ですから、
例えるなら、テスト中に
参考書を見ながら答案してるようなもので、
これだと不正行為になってしまいます。
実はこれとよく似たニュースが、
海外メーカーでも過去に起きていて、
その結果、
ヨーロッパの自動車メーカーを中心に
ディーゼル車が発売できなくなりました。
そのくらいエンジン車にとっては、
排気ガスを常にクリーンな状態で保つのが、
技術的に難しい課題であることが分かります。
そんな経緯もあって、
各自動車メーカーが自社の主力を
エンジン車から電動車(EV)へと、
移行させてるんですね。
たしかにEVであれば、
『排気ガス対策』
という難題は無くなるものの、
でも、その代わりに今度は、
EVをコントロールするための
コンピューターシステムやソフトウェアが、
エンジン車の排気ガス対策と同様、
車の安全性や環境性能に
大きく関わってくるので、
いくら排気ガスを出さないといっても、
難題となる対象が変わるだけで、
本質は同じじゃないかと・・
まあ個人的には、
コンピューターのソフトウェアに
何らかの問題や不正があって、
車が止まらなくなるとか、
急発進する恐れがある、なんて方が、
中身が見えないだけに
よっぽど怖いと思いますけどね〜
関谷はやと
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