トヨタ生産方式を見直すなら、この方法で・・
先日、このメルマガで、
生産コスト低減のため、
必要な部品のストックを
可能な限り少なくした状態で車を作る、
『トヨタ生産方式』について、
アメリカの商務長官が、
『見直さなければいけない』と
発言した話しをしましたが、
その背景にあるのは、
コロナ禍の影響がある程度落ち着き、
それまで生産停止や減産していた
車の生産が再開できたものの、
肝心な部品が供給されないとか、
在庫がないという事態が続いたことで、
従来の生産ペースを取り戻すのに、
時間がかかり過ぎてしまい、それが元で
経済活動全体の回復が遅れている・・
というのが大きな理由です。
ちなみに、
トヨタ生産方式というのは、
車を作るにも、
さらにその車を作るための部品も
『必要な時に、必要な量だけ』あれば良い、
という、あくまで平常時を基準にした
コンセプトなんですね。
しかも、出来上がった車は、
後から手直ししなくても済むように、
高い品質となっている、
いわば、究極の生産システムです。
ところがコロナ禍のように、
世界全体を揺るがす出来事が起きてしまうと、
あっという間に
その弱点が表面化してしまいます。
そんな訳で現状では、
新車の供給も遅れているんですが、、
とはいえ、
いつ起きるか分からないリスクに対して、
今まで以上の部品量や生産能力を備えておく、
というのは、即コストアップにつながるため、
中々踏み切れないんですね。
ただ、供給遅れを避けようと思えば、
部品量や生産能力には、ある程度の
『余裕』を持たせる必要があります。
そう考えると、
トヨタ生産方式に『必要な余裕』とか
『無駄のない余裕』が加われば、
(ちょっと表現は変ですが・・苦笑)
この問題は解決できることになりますが、
そのためには、
すべてのコストでは無いにしろ、
新車を購入するユーザー側も、
『余裕』に対するコストアップを
受け入れなきゃいけないんでしょうね〜
関谷はやと
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