テスラが自動車保険を！？　

From：関谷はやと

前回のメルマガでお話しした
自動車保険について別の話題をもう一つ。

まず最初に、あなたは
こんなセリフを聞いたことありませんか？

『事故も起こしてないのに、
保険料があまり変わらなくて・・
通販型もいいかなって』

ある保険会社のＣＭに出てくる、
お客さん役の人が話すこのセリフ、

自動車保険に加入している人の本音が
うまく表現されたセリフじゃないかと。

たしかに、
自分が事故を起こして、
保険を使った訳でもないのに、

保険料があまり変わらないとか、
値上がりしたりするのは、、
あまりスッキリとしませんよね〜

ところが、
保険という仕組みの性格からすると、
事故によって高額な賠償金を
支払わなければならないとか、

その反対に、
事故の相手（加害者）から
補償してもらわなければ生活できない、
というような場合のために、

みんなが払った保険料を積み立てておいて、
事故で補償が必要となれば、
その中からお金を払い出していく、

いわゆる『相互扶助（そうごふじょ）』
というシステムのもとで、
車に乗っている人のリスクを軽減するのが、
そもそもの保険の仕組みなので、

どうしてもそこには、
本音と建前のような関係が生じてしまいます。

とはいえ、
やはり自動車保険というのは、
『もし事故が起きてしまったら・・その時は』
という性格のものなので、

事故を起こした訳でもないのなら、
保険料はなるべく安く済ませたい、
というのが本音だと思います。

そう考えると、
本音をうまく掴んでくれる
保険会社の自動車保険に
契約しようと思いますよね。

そんな中、
アメリカのＥＶメーカー『テスラ』では、
自社ブランドのユーザーに向けて、

テスラに元々搭載している
安全支援や自動運転のための
カメラやセンサーを活用して、

そこから得られるデータと、
地域性のデータとを組み合わせて
自動車保険料を安く提供しよう、
という取り組みをやっているそうです。

どんなのかというと・・

例えば、さっきお話しした、
『事故も起こしてないのに・・』
というユーザーはもちろん、

ユーザーの運転の仕方が
事故につながりやすいのか？
普段から安全運転に心がけているのか？
そういったユーザーの運転技量を
保険料に反映させたり

ユーザーの住んでいる地域が、
街中で車の多い地域なのか、
その反対で、
交通量の少ない地域なのかとか、

もっと進めて、
車の盗難のような犯罪が発生する率の
高い地域なのか低い地域なのか？
自然災害は多いのか少ないのか？

といった、
あらゆるデータを組み合わせて、
事故に遭うリスクの低いユーザーには
より安い保険料で、
そうじゃないユーザーには、それなりに・・

それでも、
他社の保険料と比較して
十分競争できる内容になっているそうです。

ユーザーから提供してもらったデータを
安い保険料にして還元するという、
テスラの取り組みは、ユーザーの本音を
うまくとらえているなあと思います。

関谷はやと

 
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