フラッグシップ　

From：関谷はやと

以前このメルマガでも
お話ししましたが、

ホンダは、
２０４０年にエンジン車から撤退し、
自社で販売する新車をすべてＥＶか
燃料電池車（ＦＣＶ）のみとする・・
という方針が発表された話題です。

つい先日、
それを裏付けるかのように、
ホンダを代表するスポーツカー
『ＮＳＸ』の生産を来年末で終了する、
という発表がありました。

Ｆ１撤退に続く、
またもや衝撃的なニュースです・・

ちなみに、
ＮＳＸというモデルは、
今から３０年ほど前の１９９０年に
初代モデルが発売されて以降、
大きなモデルチェンジを経ることなく、

その後、ＨＶシステムを搭載した
２代目モデルへと引き継がれていて、
（エンジンと電気モーターの出力を
合わせると５８０ｐｓ超！？）

まさにホンダの
『フラッグシップ・スポーツカー』
にふさわしいモデルじゃないかと・・

ただ、そういった中でもホンダは、
エンジンから撤退するだけで、
スポーツカーの開発からは撤退しない、
という方針だそうなので、

その点では、この先、
一体どんな車を発表してくれるのか、
とても期待しています。

またホンダのＮＳＸみたいに、
自動車メーカーが
自社を代表するモデルのことを
『フラッグシップ・モデル』
と呼んでいますが、、

元々の語源は、
軍艦の艦隊で指揮官が乗っている艦艇に
『指揮官旗』という
旗（はた）を掲げていることから、

艦隊を代表する艦艇のことを
『旗艦（きかん）フラッグシップ』と
呼ぶようになったそうです。

それが、
ラインアップの中から、
自社を代表するモデルとして
位置付けている様子を重ね合わせて、
『フラッグシップ・モデル』と
表現するようになりました。

話は変わりますが、、

ＮＳＸが発売されたのと、
ちょうど同じ時期、
僕はトヨタで仕事をしていて、

その頃トヨタでは、
世界基準の高級セダンとして開発した
『レクサス』の発表を控えていて、
（日本名ではセルシオ）

そのコードネームが
『Ｆ』というアルファベットを丸で囲んだ、
『丸（まる）エフ』と呼ばれていました。

そして当時、
レクサスの生産準備に携わっていた先輩から、

『おい関谷、丸エフって、
どんな意味か知ってるか？』と聞かれ、

（もうオチは分かりましたよね？笑）

『え！？』
（レクサスなのに何で『L』じゃないんや・・）
そう思いながらも、、
『最先端のフロントとか、未来のフューチャーとか、
そんな意味ですか？』と答えると、

その先輩は、さっきお話しした、
『旗艦（フラッグシップ）』のことだと
教えてくれました・・

ちなみにですが、、
当時は車にフラッグシップと表現するのが
まだ一般的じゃなかったので、
僕もその時初めて知ったくらいです。

その後レクサスが『丸エフ』という
コードネームにふさわしい、
トヨタを代表する、
フラッグシップ・モデルとなったのは、
世界中の誰もが認めるところです・・

関谷はやと

 
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