変わってゆくＥＶ市場　

From：関谷はやと

車のエンジンから排出される
二酸化炭素（ＣＯ２）を始めとした
温室効果ガスの排出量を削減するため、

世界的な取り組みとして、
車の電動化が進められたこともあり、
ＥＶに対する注目度が上がって、
話題先行の感があります。

そのことを象徴するかのように、

アメリカのＥＶメーカー
『テスラ』にいたっては、

２０１０年に株式上場して以来、
年間を通じた決算が一度も
黒字になったことが無いにもかかわらず、
（昨年度ようやく黒字化しましたが・・）

昨年は、一時、
株価の時価総額が、あのトヨタを抜いた！
ということで話題になったくらいです。

もう1つ、
テスラつながりでお話しすると・・

ちょうどテスラが上場した時期と重なる
２０１０年以来、
テスラのＥＶ用バッテリーを作ってきた、
日本の電機メーカー『パナソニック』が、

自車が保有しているテスラの株式を
昨年のうちに全て売却していた・・
というニュースがありました。

ちなみに、株式の売却額は、
なんと４０００億円！？（驚）

当時、出資した際の金額が
約２４億円だったことを考えると、

既存の自動車メーカーでもなかった
新興企業のテスラに、しかもＥＶという
本当に普及するのかどうかも分からない、
未知の乗り物のために、
２４億円も投資した決断力は、
見事としか言いようがありません・・

話は変わります。

現在では既存の自動車メーカーも、
いっせいに電動化へと進み始めたことで、

以前、このメルマガでもお話しした
三菱自動車は、
販売終了を決めていた
軽商用車タイプのＥＶ販売を
再開するなど、

ＥＶを取り巻く環境も、
それまでの少数派というカテゴリーから、
一気に主流となりそうな勢いです。

そうなってくると、
テスラのような成功モデルを目指した
スタートアップ企業が続々と参入してきて、

その結果、すでに軽自動車サイズの
コンパクトＥＶ市場にいたっては、
価格競争が繰り広げられています。

そのため三菱自動車も、
発売以来設定していた車両価格を
４０万円以上安く販売できるよう、
コストダウンを進め、
競争力をつけていくそうです。

まあ、ＥＶ作ってる企業にとっては、
厳しいでしょうけど・・

でも、金額の大小は別として、
今でも世界各地でＥＶに対する、
国や自治体からの補助金や優遇制度があり、

今後はそれが無くなる方向に向かうとすれば、

これでようやく、
ＥＶ市場が独り立ちできるまでに
成長したんじゃないかと思います。

関谷はやと

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