ふと目にした光景から・・　

From：関谷はやと

今年はＧＷの休みを利用して、
整備工場内に設置されている
『リフト』という車を持ち上げる装置の
メンテナンスをやっています。

といっても、僕たちメカニックは、
車のメンテナンスはできても、
その車を持ち上げる
リフトのメンテナンスとなると、
やはり勝手が違うので・・

そこは専門の業者さんに
お願いすることになります。

そんな訳で、今日は朝から、
業者さんを迎えるため工場入り口の
シャッターを開けに行ってたんですが、

その道中、
近くのマンションにある駐輪場から、
『キュルキュルキュル・・』という、
バイクがエンジンを掛ける際に、
セルモーターを回す音が聞こえてきたので、

『あ〜今日は天気も好いしツーリングにでも
出掛けるのかな・・』なんて思いながら
歩いていたんですね。

ところが、セルモーターは回るものの
いつまで経ってもエンジンが掛かる気配はなく・・

２０００年代初頭辺りのモデルと思われる
その大型バイクを横目に、

きっとこのバイクに乗ってる人は、
普段乗りじゃなく、休日にしか乗らない
サンデーライダーなんだろうな・・
などと想像していました。

というのが、
僕自身もこの人と同じように、
大型バイクを
所有してた頃があったんですけど、

そのバイクは、

当時でもすでに珍しかった
レバーを踏み込んでエンジンを始動する
キック式というタイプで、

しかも現在のバイクのように電子制御で
ガソリンを噴射するタイプじゃなく、
『キャブレータ』と呼ばれる、
機械式のガソリン供給システムでした。

そのため、
エンジンを始動する際には、
エンジン内に吸入させるガソリンと空気の量を
手動で調節しなくちゃいけなかったので、

ただでさえ要領が要るのに、
サンデーライダーどころか、それよりも
もっと乗る機会が少なかったこともあって、

たまにバイクに乗ろうとしても、
エンジンをかけるのに一苦労だったんです。

そうやって当時の光景が、
一瞬にしてよみがえったんですけど・・

その時ふと、
バイクや車の動力がエンジンから
モーター（ＥＶ）へと変わったとしても、

例えば、
前日に充電コンセントを差し忘れたとか、
たまたま停電が起きたため、
それが原因で充電できてなかったとか、

あるいは、
サンデーライダーのバイクなんかは特に、
乗らなくてもバッテリー内の電気が
自然放電してしまうので、

さあ出掛けようと思っても、
『アレ・・！？』みたいなことになるので、

たとえ今から１０年経っても、

結局似たような光景を目にするんだろうな・・
なんてことを思いましたね〜（笑）

関谷はやと

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