国別、自動車保険の話
From:関谷はやと
前回のメルマガでは、
自動車保険を掛けている車が、
車両事故に遭った際、どのようにして
修理費用が決められているか・・
についてお話ししました。
ちなみに日本の場合は、
保険会社と修理工場の双方が、
それぞれの立場から見積りをしたのち、
『修理費用の見積り合わせ』を行い、
そこで最終的な修理費用が決まると
修理が実施されます。
その後
修理費用、つまり保険金の支払いは
ユーザーから同意を得ていれば、
慣例的に保険会社から修理工場へと
直接支払われます。
というのも、今でこそ、
クレジットカードやオンラインで
簡単に支払いができるようになりましたが、
それでも日本では、
現金や銀行口座からの振り込み払いが
まだまだ圧倒的に多いので、
そういった
お金を動かす手間を省く意味でも、
保険会社から直接修理工場に
支払われるケースがほとんどなんですね。
ところが、、
クレジットカードや小切手といった
キャッシュレス決済が
古くから習慣化されているアメリカでは、
日本とは異なり、
車両事故の修理費用(保険金)は、
保険会社から直接ユーザーに支払われます。
そして保険金を得たユーザーは、
複数の修理工場から見積りを取り、
自分の車を修理する工場を選んで、
そこに修理費用を支払います。
なのでユーザーに
修理に関する情報や知識さえあれば、
言い方は適切じゃないかも知れませんが・・
必要最小限の修理に留めることで、
修理費用を浮かせることも可能です。
一聞すると、
何だか得したようにも思えますが、
その代わり、保険会社を相手に、
修理するのにいくら必要だという交渉を
ユーザー自身がしなくちゃいけません。
まあ、この辺りは、
キャッシュレス決済が進んでいる、
という理由もさることながら、
多様な人種で構成されるアメリカなので
保険や修理に対する考え方も、
人や地域によって大きく異なるため、
かえって、この方法が合ってるんだと・・
そしてもう1つはお隣の中国、
10年ほど前、
僕が中国を訪れた時、
日本の保険会社の現地法人の人から
直接聞いた話なんですけど・・
車両事故が発生すると、
『保険ブローカー』と呼ばれる人物が、
あっという間に事故現場にやって来て、
追突被害のような、ユーザーに
過失責任がない場合は加害者と、
車両保険を掛けていれば、
修理にかかる費用と保険金の話を、
いずれにしても、
その場で話を着けてしまうんだそうです・・
その際、保険ブローカーは、
加害者や保険会社に対して
修理費用(保険金)を
『吹っ掛ける(過大に提示する)』ことで、
保険金を得たユーザーから
あとで手数料を受け取るという、、
かなり荒っぽいやり方で、
事故の交渉を行ってるんですね〜(驚)
こんな風に、
車両事故の解決方法というのは、
国によって(!?)大きく異なるようです。
(あくまで僕が聞いた話という前提ですよ)
関谷はやと
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