ちょっとバイク談義を(その2) 

From:関谷はやと

先日のメルマガで、
クラシカルなスタイルで43年間もの間,
ほぼ外観を変えることなく生産され続けた

ヤマハのSR400というバイクが、

この3月に販売される最終モデルを以て、
ついに幕を閉じることとなった・・
というお話しをしました。


その中で、
生産終了のきっかけとなった理由の1つに、

今どきのバイクや車には装着が義務化された、
ABS(アンチ・ブレーキロック・システム)
を始めとする『先進安全技術装置』が、

バイクが走るために、
必要最小限のシンプルな装備や
機能が付いていれば、それで良しとする
SR400のようなモデルには、

かえって商品の魅力を
損なうことになるかも知れないという
判断があったからだとも言われています・・

たしかに、
安全機能を装着するとなると、
それなりのコストがかかるため、
当然ながら値段も上がるんでしょうけど、

でも、バイクに限らず、
こういった
趣味性の高いロングセラー商品って、
値段がどうこうというよりも、

一貫した商品コンセプトの方を、
やはりユーザーが重要視するので、

そう考えると、時代の求めに合わせて、
最新の機能を追加し続けていくよりも
『惜しまれつつも生産終了となった・・』
の方がふさわしいと判断したんでしょうね〜

これはたぶん、
多くのファンにとっても、
作り手であるヤマハと同じ気持ちだと思います。

話は変わります・・

ところで、
こうしてヤマハSR400のように、
生産終了となるモデルがあるかと思えば、、

同様のコンセプトで作られたバイクを、
以前ラインアップしていた一方のホンダでは、

ちょうどこのタイミングで、

生産終了となってから
すでに25年近くも経っている
『GBクラブマン』というモデルを

日本でこの秋にも復活させるかも知れない、
と言われてるんですね〜

これって、ある意味、
新旧交代かメーカーの枠を超えた
バトンタッチのように見えなくもないです。

ちなみにホンダの場合は、
同様のモデルを元々生産している
インドにすることで、

日本で義務化となっている
先進安全装置の装着コストを
抑えています。

まあ、それぞれ熱狂的なファンからすれば、
ヤマハのSR400と、
ホンダのGBクラブマンとでは、
全くの別物だろう!

そう言われるかも知れませんけど、

そこは、この手の商品にありがちな、
お互いに対抗意識を燃やす心理だと・・

こうして見ていくと日本のバイク市場は、

各メーカーがマーケティング面で
様々な駆け引きを行いながら、
国内バイク市場全体を盛り上げようと
取り組んでいるように見えます。

関谷はやと

 
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