大量生産
From:関谷はやと
日本で作られている乗用車のうち、
99%以上は自動化された設備による
大量生産方式で作られています。
それとは反対に、
『ほぼ手づくり』で作られている車は、
トヨタ自動車の『センチュリー』という
主に社用車・公用車向けに売られている
モデルくらいでしょう。
まあ、センチュリーの場合は元々、
販売対象となるユーザーが限定されるので、
生産台数自体も少なく(1日わずか3台)
大量生産に必要な設備じゃなくても、
人の手で作った方が
かえって生産効率が良くなるのと、
もう1つ忘れちゃいけないのが、
そもそもセンチュリー自体が、
熟練された『人の手』によって
作り込まれていくタイプの車だからです。
まあセンチュリーのケースは特別として・・
いっぽう大量生産で作られる車の場合、
僕がトヨタにいた30年ほど前は、
同じ車種でも売れ筋仕様のモデルを
見込んで生産するというスタイルだったので、
僕が担当していたボディー溶接の段階では、
昼と夜の2交代制を合わせると、
1日で500台近く作るのが普通で、
他の売れ筋モデルの場合も、
大抵このくらいの台数を生産していました。
なので、実際の販売現場ともなると、
新車を注文するより前に、
すでに車が出来上がっているとか、
逆に1台の売れ筋モデルに
複数の見込み客が同時についちゃった、
なんてケースも多かったんですよ。
ところが現在では、
世間でいう
『若者のクルマ離れ』の影響からか、
全体の販売台数そのものが減っているので、
1日あたりの生産台数も当然減少しています。
ただ理由はそれだけじゃなく、
車の機能や装備、グレード、
バリエーションを広げたことで、
同じモデルでありながら、
1台ごとの仕様が異なるケースが増えたため、
注文生産に近い形になったこともあります。
そんな訳で、
今は新車を注文しても、
納車されるまでに早くて3週間ほど、
大抵は1〜2ヶ月かかるのが当たり前、
という風になっています。
まあ、納期については、
最初からそんなものだと思っておけば、
逆にユーザーにとっては、
選択肢が広がって選ぶ楽しさも増えた、
と考えることもできますよね。
すると当然ですが、
以前のように見込み生産をしていると、
『売れ残り』が発生する原因となります。
さらに自動車メーカーよりも、
もう一つ手前の段階にいる
部品メーカーや製品メーカーについても、
売れ筋モデルの見込み生産に合わせた
『作り込み』ができなくなります。
これって、ユーザーにとっては、
一見何の関係も無いように思えますが、
実はそのせいで
『量産効果』が得にくくなってしまうと、
一つ一つの製品価格に反映され、
結果として生産コストが上昇してしまう、
という事も起きるので、
自動車メーカーにとっては、
どこまで見込み生産が可能なのか?
どこまで設備投資をして自動化するのか?
非常に難しい選択となります。
関谷はやと
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