うっかリモコン・キー（笑）　

From：関谷はやと

『エンジンが掛からんなったんやけど〜』
そう電話してきたのは、
いつも三栄自動車に入庫してくれている
お客さん（僕の従姉）でした・・

ちなみにこの車、
キーを鍵穴に差し込まなくても
エンジンを始動させることができる
『リモコンキー』というタイプの車で、

キーと車載コンピュータ―との間が
無線通信によって結ばれています。

なので、たいていの場合、
このタイプ車でエンジンが始動できないのは、
リモコンキー本体の電池切れか、

ポケットやバッグから、うっかりと
キー本体を落下させてしまったり、
洗濯によって水没してしまうケースです。

リモコンキーもスマートフォンと同様
精密部品なので、
衝撃や水には弱いんですよね・・

ところが！

今回の場合は、ちょっと様子が違ってて、
運転席のドアは開くことができるのに、
エンジンが掛からない・・みたいな症状

そこで、さらに詳しく聞いてみたところ、

なんと、このお客さんは、
リモコンキーに付属している
ドア開錠専用の『エマージェンシー・キー』で、
エンジンも始動できると勘違いしてたらしく、

じゃあリモコンキー本体は？というと、

どこかに置き忘れたのか？
はたまた無くしたのか？
とにかく手元に見当たらないんだとか・・

まあ、車を停めてたのが
たまたま自宅だったから良かったものの
この状況だと、
ドアを開けることはできても、残念ながら
エンジンを始動させることは不可能です。

という訳で、
僕からアドバイスできるのは、
『スペアキーは持っていますか？』
そう聞くくらいしかできず、

ただ、これも聞いてみると、
『以前スペアキーを失くしたまま』
の状態で乗り続けてたそうで、

そうなると、
とにかくキーを失くす直前までの行動を
記憶をたどりながら再度取るか、

このお客さんの場合、リモコンキーは、
いつもバッグに入れてたらしいので、
バッグをひっくり返してみるか、
そのどちらかだと伝えました。

果たしてその後は？

結果から言うと、この電話の２日後に
『バッグの一番底に紛れてました〜（苦笑）』
との連絡があり、
とりあえずは良かったんですが、

もちろん僕は、今のうちに
スペアキーを再作製することをお勧めし、
手配することとなったんですけど・・

その際、このお客さんから、
『携帯電話とかでキーの在処が
分かるようになってたら良いのにね〜』

僕『えっ！？まあ、そうですね』

しかし、、
今後は失くさないように気を付けよう・・

じゃなくて、そっちかい！？と思わず
ツッコミを入れてしまいそうでしたが（笑）

モノを失くすことが多い人ならではの、
面白いアイデアだな〜と思いましたよ。

でも、僕が知らないだけで、
もしかしたら、
この機能がついたリモコンキーは、
すでにあるかのも知れません・・

ところで、
このアイデアとはちょっと違いますが、
手持ちのスマートフォンを
エンジンキーとして登録できるような車も
たしかにありますが・・

ただ現在のところは、
高級車やＥＶといった
一部の車種に限られています。

やはりスマートフォンを
エンジンキーとして代用するのは、
電池切れや通信の信頼性、
セキュリティといった理由で、
今の段階だとリスクが大きいんでしょうね。

という訳で、このお客さんのように、
うっかり失くしてしまわないためにも、
キーをしまう場所を
あらかじめ決めておくのが、
結局のところ一番の対策なのかと・・（笑）

関谷はやと

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