版権ビジネス
From:関谷はやと
インターネットニュースを見ていると、
大手出版社の『講談社』は、
『版権ビジネス』が好調だったことで、
昨年の決算が大幅な増益になったそうです。
ところで、
この『版権ビジネス』って一体なに?
僕も言葉くらいは耳にしたことがありますが、
じゃあ実際にどんなものか、
よく知らなかったので調べてみました。
すると分かったのが、
例えば、
講談社が発行している漫画雑誌
『少年マガジン』
に登場するキャラクターを
他社が扱っているゲームソフトや
グッズといったコンテンツの
キャラクターとして使うことができる
『使用権』を販売すること、
みたいです・・
ちなみに、
この版権ビジネスで最も有名なのが、
あの『ディズニー』(驚)
たしかに言われてみれば、
同じキャラクターを2次的3次的に
何度も活用すれば、
キャラクターの開発費用をかけずに
漫画雑誌以外のユーザーからも
収益をあげることができますよね。
でもここである疑問が!?
『版権ビジネス』というのが、
いまお話ししたことだけなら、
すでに昔からあった
ビジネスモデルのはずなので、
規模の違いはあっても、
講談社に限らず、
どの出版社でもやってるはず・・
すると、
本当にそれだけの理由で講談社は
収益が大幅に増えたの?
ってなるんですよね〜
そこで、
講談社が『版権ビジネス』を
どんな風に活かしたのか?
さらに調べてみると・・
実は何のことはない、
紙製書籍の発行部数が減少したことで、
印刷や製本といった製造コストや
本屋さんで本が売れなくなったことで
書店からの返本といった流通コストが
大幅に減ったのが増益の要因なんだとか・・
そんな経営環境の中で目立ってきたのが、
さっきお話しした『版権ビジネス』で、
しかも世の中がデジタル化したおかげで、
キャラクターの加工コストも
安くなったことが貢献してるようでした。
まあ、講談社にしてみれば、
『おおっ、儲かってるやん!?』みたいな
上昇ムードになってるんでしょうけど、
実はその内訳って、従来からある本屋さんや、
印刷・製本に携わってきた会社の収益源が
講談社(出版社)に移っただけじゃないかと。
実際に、
本屋さんで本が売れなくなったせいで、
地方の書店だけじゃなく、
『ジュンク堂』みたいに都会の書店でも
次々と閉店していますよね・・
まあアマゾンのような
ネットショップが浸透したため、
購入方法が変わってしまった
という事情もありますが・・
でも出版社って、
キャラクターやコンテンツの作り手と、
購読者、利用者であるユーザーを
つないでいくのが本来の役目のはずです。
そう考えると、本屋さんを、
単に書籍を売ってもらうだけの場所として
認識するんじゃなく、
『ユーザーが集まる場所』として認識すれば、
今の時代に合った
活かし方、ビジネスモデルを
本屋さんに向けて提案できるはずです。
なので、
その大幅に増えた収益を使って
ぜひ本屋さんを
再生させて欲しいと思います!
関谷はやと
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