静かなる戦いが、いま・・
From:関谷はやと
車業界向けの日刊紙に、
珍しくアメリカの有名な経済紙
『WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)』
の記事が転載されてました。
内容は、
アメリカのEV事情についてですが、
知っての通りアメリカには、
GM(ゼネラル・モーターズ)
フォード、クライスラーの
古くから『ビッグ3(スリー)』と呼ばれる
自動車メーカーが根付いています。
それに対し新興EVメーカーとして、
『テスラ』がいるという構図です。
余談ですが、
テスラのEVっていえば、
(あまりいい話題じゃありませんが)
つい先日、どこかの自治体が
公用車として2台リース契約したところ、
その金額が高過ぎるんじゃないか?
という市民からの批判を受けたことで
結局、契約そのものを見直すこととなり、
テスラになる前まで使ってた公用車のリース料と
新しくテスラになったことで発生する
リース料の差額分を
市長さん自らが支払うとか・・
そんな話題になったEVです。
そのテスラが、
長年ビッグ3の牙城と言われてきた
『フルサイズ・ピックアップトラック』を
いよいよ発売するんじゃないか?
ということで、
それまでEVを静観していたビッグ3も
うかうかしてられない状況になってるそうです。
聞いた話ですが、
アメリカの人たちにとって、ビッグ3が作る
フルサイズのピックアップトラックというのは、
バッファローのような外観とマッチした
頼もしく力強いイメージが、
『アメリカそのもの』を表現する車らしく、
その証拠に、
国内の景気が良くなると決まって、
トラックの買い替え需要が発生する、
と言われてるそうです・・
まあ、アメリカの広大な大地や
森林の中をワイルドに走る分には、
こういうトラックタイプの車の方が
車高の低い乗用車より重宝するので、
そうなる気持ちも分かります・・
さらに、それまでは、
アメリカ以外の国の自動車メーカーが、
フルサイズのピックアップトラックに
あまり力を入れてこなかったこともあって、
ビッグ3にとっては収益率の良い、
言ってみれば
『聖域』のような車だったんですね〜
ところが、
そこにテスラのEVが進出してくると、
聖域が崩れてしまう恐れがあります・・
しかも、
世の中の関心は間違いなく
『電動化』に向かっていて・・
それはアメリカも例外じゃなく、
都市部を中心にEVが浸透しています。
そんな訳でビッグ3も、
フルサイズのピックアップトラックを
電池とモーターで走らせる時代が、
とうとう来たのかと・・という感じで、
日本ではあまり報道されませんが、
いまアメリカ国内では、
ピックアップトラックの
販売シェアをめぐる戦いが(EVだけに)
静かに始まろうとしています・・(笑)
関谷はやと
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