取引条件の裏側 その2
From:関谷はやと
中古車購入時の保証の中で、
購入してからの経過期間と
走行距離をいくら走ってても
『無制限で保証します!』
という保証があるのを紹介しましたが、
実はこれ『保険』みたいなもので・・
ちなみに保険の考え方って、
専門用語では
『リスクヘッジ』などと呼ばれ、
起こって欲しくない方に
お金を支払っておくことで、
万が一、起きてしまった場合の補償を
あらかじめ準備しておく、
という性格のものです。
でもこの考え方って、
賭け事のように、
起きて欲しい方にお金を払うのと、
やってることが反対なだけで、
実は表裏一体というか、
似たり寄ったりじゃないのかと・・
ところが、、
どんなタイプの賭け事でも、
賭け事を主宰する側、
いわゆる胴元(どうもと)が、
絶対に損をしない条件で
運営されていますよね。
すると保険だって、
『保険会社』が保険金を支払っても、
余程のことがない限り損をしないのを見ると、
ある意味『賭け事』に似たところがあると
思いませんか?
ということは、
中古車の
『無制限に保証します』は、
購入する側からすれば
『保険』と見立てることができ・・
そうだとすると、
起こって欲しくないこと(故障)に
お金(保証料)を支払って
万が一起きた時に備える
という性格のものですし、
逆に販売する側から見ると、
ちょっと荒っぽいですが、
保証を『賭け事』だと見立てれば、
たとえ保証をしたところで、
それが全体のうちのわずかであれば、
絶対に損をしない料金設定になっています。
つまり販売する側は、
故障が発生しない方に賭けてる訳で、
それを知った上で保証料を支払うのなら、
もし車に不具合が出ても、
保証料の範囲で修理してもらえるので、
『安心を買う』という点では、
良いのかも知れません・・
ただ、
もう一つ、実はその裏があって、
じゃあ何で、
販売する側がそこまでしてでも、
お客さんに『無制限の保証』を
勧めてるのかというと・・
今の車って、
車そのものの信頼性が極めて高いので、
定期的なメンテナンスさえしていれば、
ほとんど故障することはないので、
保証修理をしてもらう様なケースが、
少ないといえば少ないのが現状です。
なので、仮に
使用年数や走行距離が原因で
部品が劣化したり、
傷んで故障してしまった場合には、
発生した時点で、
都度修理費用を支払った方が、
金額面のことだけで言うと
間違いなく安くつきます。
こうして、
色んなケースを想定していくと、
車に乗る上で本当に必要なのは
『無制限の保証』ではなく、
やはり最適なメンテナンスを
定期的にやってあげるのが
一番の保証じゃないのかと・・
車業界に身を置く僕にとしては、
自分のビジネスを差し置いてでも、
これだけは
あなたにお伝えしとかなきゃと思い、
今回の話題に取り上げてみました(笑)
関谷はやと
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