消費税について真面目に考えてみましたよ
From:関谷はやと
三栄自動車の事務所にて。
昨日、安倍首相から正式に、
来年(平成31年)の10月より、
消費税率が現在の8%から10%に
変更される旨の発表がありました。
試算によると、
この税率変更で
5兆円ほどの税収アップが見込め、
それを国の社会保障費用負担に充てるんだとか・・
ただ、、
食料品など日常生活と密着した
一部の物品やサービスについては、
従来通り8%のままで運用するそうですが、
しかし、自動車の場合、
無いと生活に支障が出る人も、
居るにはいるんですけど、
来年10月には、
予定通り10%となってしまいす。
その代わり、
今まで新車や比較的新しい中古車を
(新車から大体5年程度の経過)
購入するときに納めていた、
『自動車取得税』が廃止となるので、
その分を考えると、、
まあ『プラマイ・ゼロ』ですかね〜
ただ、
低年式(少し古い)中古車を
購入する人にとってみたら、
ダイレクトに『増税』となります。
例えば、
来年10月の増税以降に、
300万円の中古車を購入したら、
従来8%だった24万円から30万円と、
6万円の増税ですね・・
平均的な車のガソリン代にしたら、
約半年分ですね・・
これは大きいと思います。
そんなことが、
あと1年もすれば起きるんですけど、、
ただ自動車業界の中で、
ある業種だけは、今回の増税が
『全く関係ない』どころか、、
見方によったら、
『超有利な競争力』となってしまうんです・・
それが、
中古車を『海外に輸出』してる業種です。
というのも、
消費税の対象って、前提条件が、
『日本国内で消費される物品やサービス』
となってるからで、、
いまお話しした輸出業の場合、
日本国内で中古車を仕入れる(買う)時には、
一旦消費税を支払いますが、
その後、
海外に輸出されたことが確認できたら、
後で消費税が戻ってくるルールなんです!(驚)
これをさっきの例に当てはめると、
消費税が8%から10%に上がろうが、
結果的にそのお金は戻ってくるんで、
車の購入代金は300万円のままで、
何も変わらないんですね〜
しかし、、ビジネスとして、
中古車を仕入れてる業者さんにしてみたら、
さっきのように330万円・・
このルールって、
ムチャクチャ大きなハンデですよね。
なので、中古車業界内では、
以前からこの件が、
深刻な問題として話題になってたこともあって、
僕たちは、
ある代議士との懇談の席で、
『消費税』を輸出業者に戻さず、
その場合『取引税』とか何かに、
自動的に名目を変更するとかして、
税収を減らさないようにするのと同時に、
業界内の競争力にも、
偏りが出ないようにして欲しい、、と、
一見すると
ムチャクチャな考えかも知れませんが、
そんな要望も出しているんですよ!
ところで話は変わりますが、、
先月関西地方を中心に大被害をもたらした、
台風21号による高潮で、
輸出ヤードに停められていた、
船積み前の『中古車』数千台が被災し、
損害保険の査定や、
輸出事業者の代金決済の関係で、
現在でもほとんどが
そのままの状態になってるそうです・・
まあ、どれだけの台数に、
きちんと保険を掛けてるのか分かりませんが、
たぶん相当の台数、、というか輸出業者は、
自費で処分することになるでしょう・・
しかし問題は、
その費用が支払えるかどうか・・
もし、この件で店をたたまれでもしたら、、
それでも、輸出ヤードには、
潮を被った中古車が置きっ放しです。
なのに、いつまでも置かれてちゃ、
輸出ヤードが使えませんよね。
じゃあ、、強制的に車を処分するとして、
その費用を誰が支払うことになるか?
もちろん、
僕やあなたが納めている
『税金から支払う』しかありません・・
なので今回、
消費税を上げるだけじゃなく、
戻すルールの部分にも、やっぱり、
もう少し踏み込んで、
考えてもらう必要があると思いますが、、
あなたはどう思いますか?
関谷はやと
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