自動運転タクシー発進
From:関谷はやと
三栄自動車の事務所にて。
このメルマガでも、
たびたび登場してる『自動運転車』で、
ついに日本が、世界に先駆けて、
『タクシーでの営業運転』を開始しました。
とは言ってもまだ、決まったコースを、
試験的に運行してるだけですが、、
それでも、
テストドライバーや同乗者じゃなく、
一般の乗客を乗せて運ぶわけですから、
『信号や対向車、歩行者を感知するか?』
といった技術的なハードルのほかに、
『乗客に満足してもらえるか?』
という課題を加えたことは、
自動運転でありながら、
タクシードライバーと同等か、
それ以上の『運転のスマートさ』を、
実現できるという見込みが出来たからで、
とても大きなチャレンジだと思いますよ。
この実験によって、一番影響を受けるのが、
『ライドシェア』と呼ばれる、
一般のドライバーが、
(あくまでも)『厚意』で、
見ず知らずの他人を乗せて目的地まで運び、
タクシーと比べても少額な、
燃料代相当の謝礼を受け取る、、
というシステムを、
取りまとめてる企業じゃないかと思います。
そういえば、、
このお盆休みに、僕が車で走ってたら、
外国人観光客のグループが、
『○○まで!』みたいなプレートを持って、
『ヒッチハイク』に挑んでました。
まあ、、最近でこそ、
よく見られるようになりましたが、、
(といってもこの2〜30年あたりか)
ただ日本では、見ず知らずの、
しかも通りがかりの人を、
自分の車に招き入れるようなことは、
あまり定着していません・・
これって排他的とか閉鎖的な思想とか、
そういうんじゃなくて、
『厚意』と、それに対する『お礼』が
お互いに要求しなくても成り立つ、
日本独特のコミュニティーや、
価値観(宗教観)が、
そもそも
欧米と違うことから起きてる現象、
結果じゃないかと思います。
ちなみに『ライドシェア』って、
スマートフォンやパソコンで、
自分の乗れる車を探し、
『お礼』と称する決済も、
クレジットカード番号で完結する、
という側面から見ると、
『デジタル・ヒッチハイク』ともいえます。
そう考えると、
『厚意』と『お礼』がセットになってるんで、
日本でも受け入れられそうな気がするんですが、
ところが日本人って、
こういうケースの『お礼』に関していうと、
気持ちから相手に渡す『お礼』じゃなく、
サービスに対する『代金』だと考えるため、
車に乗せてもらう側にしてみれば、
自分はお金を払ってるんだから、
『お客様』のように接して欲しいとなり、、
サービス(厚意)に対しての欲求レベルが、
ものすごく上がるんですよね〜
すると、運転技術の未熟な、
ライドシェアのドライバーでも、
サービスの出し方、工夫次第で、
タクシーのように
『収益』を上げることができますが、
でも、そうなるともう『ライドシェア』と
『タクシー』の区別がつかなくなって、
結局、
『目的地まで安全に乗客を運ぶ』という、
本来の姿が崩れてしまうんですね〜
なので、今回の
『自動運転タクシー』が早いとこ普及して、
『ドライバー不足』を解消できれば、
『ライドシェア』の方は、
本来の『厚意』と『お礼』で成り立つシステム、
という位置付けのまま運用されるので、
少なくても日本においては、
『タクシー』と競合しなくなると思います。
関谷はやと
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