笑点とゴールドラッシュ　

From：関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

この前の日曜日に、

たまたま点けたテレビの番組が、

あの長寿番組の『笑点』でした。

笑点って・・長いですよね〜

僕が子供の頃には、

すでに放映されてた番組ですから、

もうかれこれ４０年以上ですね。

調べてみると、

１９６６年（昭和４１年）から、
番組が始まってるらしいんで、

そうなると５１年も続いている長寿番組です。

ちなみに以前の笑点は、

落語の寄席のような番組構成になっていて、

番組最初の方には、
いわゆる『ピン芸人』と呼ばれる人や、

若手の噺家さんから始まって、

次第にベテランへとつなぎ、

最後は『大喜利』で締める、という内容でした。

なので、

実際にライブで笑点を見ている観客と、
テレビ視聴者との間とで、

『笑う準備・心構え』や、

『笑うタイミング』にも一体感があって、

最後の大喜利で笑いが爆発するように、

番組自体がそうなっていました。

これも人気の１つだったんじゃないかな、

と思います。

ところが今では、

あの独特の『オープニングＢＧＭ』のあと、

いきなり『大喜利』です・・

たぶん番組制作予算の都合で、

そうなってるんでしょうけど、

テレビ視聴者の方は、

笑いに対する準備が整ってないまま、

大喜利に入られても、
どことなく『冷めた笑い』になってしまうような、

久しぶりに『笑点』を見てて、
そう感じました。

そうなると、

大喜利のレギュラーである噺家さんたちには、

相当のプレッシャーなんじゃないかと思います。

これって、

僕たちのやってるビジネスに例えてみると、

何気なく車を眺めに来たお客様がいたとして、

その『何気ない』気持ちを、

たった３０分の間で、
『買います！』と言ってもらえるように、

お客様の気持ちを動かすようなもんですよ！

こっちはある意味『会話の天才』か、
『詐欺師』と紙一重の技術じゃないかと・・

いずれにしても、
ベテラン噺家だからこそ成せる業なんでしょうね〜

そんな環境なんで当然、

若手の噺家さんには声が掛かりません。

というのも、
もし大喜利で『ハズすと』噺家一門の名前にも、

少なからず影響があるからでしょう。

おまけに出演料も以前より減っているはずだと・・

そのため、

大喜利のメンバーがますます高齢化することになり、

何とも、もったいない話だなあと思います。

じゃあ、この中で誰が一番、

プレッシャーもなく続けられているんだろう？

そんなことを考えながら笑点を見ていた僕は、

画面の中を忙しく動き回りながら、

座布団を運んでいる、

元アイドルグループ『ずうとるび』のメンバー

『山田隆夫さん』だと気づきました。

これって、

ゴールドラッシュと呼ばれた、

アメリカの西部開拓時代に、
莫大な利益を上げたのが『砂金採り』じゃなく、

実はジーンズやスコップを売っていた

『道具屋さん』だったのと同じ道理かも・・

というのは、ちょっと強引ですか？（笑）

関谷はやと

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