倒産したけど、実は・・ 

From:関谷はやと

三栄自動車の事務所にて。

アメリカでのリコール問題に端を発し、

およそ1兆7千億円もの負債を抱えて、

今年6月に民事再生手続きを開始し、
事実上『倒産』してしまった、

自動車用エアバッグメーカーのタカタ社。

世界中の自動車メーカーに採用され、

圧倒的なシェアをもっていた会社なので、

知っている人も多いと思います。

ところで、

こういった大型倒産が起きると、

そこで働いている社員はもとより、

タカタ社にとってお客様である、

自動車メーカーや部品メーカー、
実際に車に乗るユーザーのほか、

タカタ社に向けて、
材料を納品したり加工したりしている業者や、
運送・倉庫などの流通業者。

さらには、
資金面でサポートしている銀行や投資家に至るまで、

負債額だけでも1兆7千億円なので、

その影響はとても大きなものになります・・

そういったことから、

たいていは、政府や所轄の官庁も、

『影響が大きすぎて潰せない(倒産させられない)』

という議論になるんですけど・・

タカタ社の発表によると、

アメリカの部品メーカーからの支援を受けて、

再建に向けて努力する、とありました・・

まあ、この件については、

落ち着くところで落ち着くはずなんで、

タカタ社が今後どうなるのか?

なんていう話はしません。

それよりも興味深いのが、

今朝、自動車業界向けの日刊紙に
載っていた記事で、

あれだけの負債を抱えて倒産しながら、

いま現在のところ、
『連鎖倒産』の件数が『ゼロ』なんだそうです。

これにはビックリです。

普通なら、
こういう大企業は、
子会社、孫会社、関連会社など、
系列化された企業グループをつくり、

調子がいい時は、
企業グループの『内部留保(利益の貯え)』が増えて、
さらに競争力が高まります。

ただ、今回のタカタ社のような事態になると、
それが裏目に出て、企業グループは一気に崩壊します。

また、先ほどお話しした、
部品や材料を納入・加工している業者、

いわゆる『請負業者さん』などは、
発注先がタカタ社のような大きな企業であれば、

そこの仕事だけで経営している、
といった会社も少なくありません・・

そうすると、
『親がコケたら皆コケた状態』となり、
結果として『連鎖倒産』となるんです・・

しかし、
それが一件もないとは・・

タカタ社が倒産した背景には、
様々な要因があり、賛否両論に分かれますが、

一つ言えることは、

自分(タカタ社)の身に、
何かが起こっても大丈夫なように、

請負業者が自立できるような関係作りをしてた、

という事実です。

もしこれが、

タカタ社1社だけに頼りきった企業なら、

おっかなくて銀行も、

絶対に支援などしないはずですから。

この記事を読んで僕は、

こういうことができる企業こそ、
国を挙げて支援するべきで、

ましてや潰したり(倒産させたり)、
外国企業に売却しちゃいけないんじゃないかと・・

負債の額は桁違いですけど、

タカタ社には何とか再建して欲しいと思います。

関谷はやと

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