レースに挑戦する理由
From:関谷はやと
三栄自動車の事務所にて。
『モータースポーツは走る実験室』
これは『ホンダ』の創業者である
本田宗一郎氏の言葉です。
言うなればホンダの『創業精神』ですね・・
元々は2輪事業からスタートしたホンダですが、
本田宗一郎氏は、
当時からレースの位置づけを、
『市販車へのフィードバックのため』と、
認識していました。
というのも、
レースって、わずか数時間ですが、
エンジンはもとよりボディー・足回り、
そしてドライバーに至るまで、
その間は全開で走って、
それで勝敗、順位が決まります。
この状態は、
普通なら何年もかけて乗ってないと、
起きるはずがない車の挙動や変化を、
数時間で再現しているとも言えます。
これが、
『モータースポーツは走る実験室』
と言われてた理由です。
ちょうど僕が車に乗り始めた頃は、
2輪車、4輪車とも『HONDA』が、
世界のレースシーンで大活躍していた時代でしたので、
その言葉の通りの事業展開をしているホンダが、
とても頼もしく誇りに思えていました。
しかしホンダは、
その後進出した4輪車事業においても、
同様の手法でレースに出場しますが、
市場での販売台数が伸びていくのと共に、
『燃費』『環境』『安全』『コスト』といった要因にも、
市場や株主から注目されることとなり、
その結果として、
自社の経営資源を、
レースだけにつぎ込むことが困難になってきました。
そして現在は、
昔のように
『HONDA』のマークをデカデカと貼って、
レースで走っているのを見る機会も、
めっきり減ってしまいました。
そんな状況を、
残念で寂しく感じているのを、
このメルマガでも何度か書きました。
しかし!
今日の車業界向けの日刊紙の記事に、
ホンダの『モータースポーツ部』の
部長さんの記事が載っていて、
そのタイトルに
『レースはホンダのDNA』という文字が・・
つまり、
今後はレースに本腰を入れるということです。
ところで、最近のホンダって、
レースへの予算配分も、
他の予算と同等みたいな扱いで、
事業収益が悪くなるとすぐに、
レースから撤退する、
みたいな経営スタイルでした。
この記事を読む限りだと、
それまでのホンダとは違う、
『本気度』が伝わってきます・・
その証拠に、この6年間、
日本で発売を取りやめていたモデル、
『シビック』を
市場に投入することが発表されています。
なんだかんだ言っても、
『自動車産業』って、その裾野の広さから、
他の産業界への影響も大きいんです。
なので、
やっぱりホンダのような企業が、
レースを含めた、
モータースポーツを盛り上げてくれないと、
日本の産業全体に元気が出ないと思います。
中には、レースって聞くと、、
あの爆音のようなエンジン音を想像して、
毛嫌いする人も確かにいますが、
でも、これからのレースは、
市販車同様『電動化』の方向へと向かっているので、
今までのようなエンジンの爆音から、
モーターの作動音へと変わっていくため、
比較的静かな環境の中で、
熱い戦いが繰り広げられることになります。
これって、
静かな環境を好む日本人にはピッタリだと思いますが・・
もしホンダが、そこまで認識して
『レースに力を入れる』と宣言しているなら、
この先も他社とは少し距離を置いた、
独自の経営スタイルでやっていけるでしょう。
関谷はやと
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